耕作放棄地を活用して、西山大豆ブランド化を目指す(長野県小川村)
2011年03月10日
長野県内、長野盆地西側にある山間部に西山と呼ばれる地域があり、質の良いことで知られている「西山大豆」が古くから作られてきた。
長野県小川村はこの西山地域に当たるが、過疎化と高齢化の影響で耕作放棄地が増えている。この辺りはもともと粘土質土壌であり、また寒暖差のある気候によっておいしい大豆がとれる地域。地元住民の有志が平成21年10月に結成した地域作りグループ、鹿島ふれあい農園が、クボタeプロジェクトの協力により、耕作放棄地を再生して大豆を栽培し、西山大豆のブランド化を始め、地区の農業振興に取り組むことになった。
対象地は小川村上野地区にある、30aの3年ほど耕作放棄されていた土地。小川村は急傾斜の畑作地帯であるが、ここは比較的平坦な場所で、細い雑木が生えているところもあった。
平成22年5月27日、鹿島ふれあい農園のメンバー、小川村役場、小川村農業振興推進協議会、小川村耕作放棄地対策協議会、長野農業改良普及センター、JAながの等関係者が集まり、対象地の草刈と耕耘整地されていく様子を見守った。
6月22日には、復元された農地に肥料散布、播種が行われた。夏期には中耕培土等の管理作業が行われ、11月19日に収穫を迎えた。
今後は、鹿島ふれあい農園を活動の中心として、西山大豆の生産を広げてブランド化を進め、地域の農業振興につなげていく考えだ。(みんなの農業広場事務局)