耕作放棄地を活用してブルーベリー産地を育てよう(秋田県三種町)
2009年08月18日
クボタeプロジェクト、耕作放棄地再生支援の対象となる地区(※1)は、秋田県北部の八郎潟の北側海岸部に位置している。県営畑地かんがい事業実施地区300haのうち、県が「再生すべき耕作放棄地」とした約20haの一部にあたる。
※1 秋田県山本郡三種町大口字西山根地内、畑地、95a
再生前のススキ(左)やセイタカアワダチソウ(右)が繁茂する畑地
7月23日と24日の2日間、草刈り、耕起、砕土・整地の各作業が行われた。23日には、「耕作放棄地再生現地研修会」(秋田県耕作放棄地対策協議会主催)の場となり、県内関係者約70名が参加した。
7月23日の再生作業
左 :まずトラクター牽引式草刈り機で草を細断
右 :地元関係者との共同作業
左 :草刈り・細断のスピードに地元関係者から驚きの声が
右 :見通しが全くきかなかった放棄地は、短時間で見晴らしが良くなった
「県として耕作放棄地解消に取り組もうとしているところで、タイムリーだ」
「県・市町村関係者に耕作放棄地再生作業の現場を見てもらう機会がなかったので、今回、研修の場とさせてもらい、有意義だ」(県庁担当課職員)
「大型機械によるめざましい作業に驚かされた。地域の農家が、きれいに再生した農地を見て、残る放棄地も復元が可能だとの実感を持ってくれたのが大きい。今後の放棄地復元・利用のきっかけになればありがたい」(三種地域耕作放棄地対策協議会事務局)
関係者から、このような声が聞かれ、今回の活動が、この地域の将来の耕作放棄地解消活動のモデルとして、高い評価を得たことがうかがわれた。
左 :23日午後 秋田県耕作放棄地対策協議会主催の現地研修会。約70人が見学
右 :草刈り後、プラウで耕起:草の根を反転し、細断した草を鋤込む
左 :パワーハローで砕土・整地:縦軸回転のハローで、鋤込んだ草や根を掻き出さない
右 見違えるような農地に復元された
再生後の農地では、土壌改良などのため、今年度はソバの作付けが行われる。
来年以降は、ブルーベリー栽培などが始まる予定だ。(みんなの農業広場事務局)