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コンクール



第59回全国農業コンクール 青森で開催 グランプリは青森県の境谷博顯(ひろあき)さん

2010年07月12日

 7月8日、第59回全国農業コンクール全国大会(毎日新聞社・青森県主催、農林水産省・青森市など後援、株式会社クボタなど協賛)が青森市文化会館で開かれた。


 開会式に続き、20代表が実績発表をおこなった。
 書類審査と現地審査、実績発表を合わせて審査をおこなった結果、グランプリ(毎日農業大賞)には、境谷博顯(ひろあき)さん(青森県五所川原市・「有限会社豊心ファーム」代表)が選ばれた。

 境谷さんは、生産調整が強化される中、水稲と同じ機械体系で栽培可能な小麦を含めた乾燥・調製施設を整備し、近隣の集落転作組合とのコラボレーションで作業受託面積を拡大、その後大豆栽培にも着手し、現在の収穫作業面積は250haとなっている。


  
境谷博顯さんの実績発表(左)と表彰式(右)


 頼平(より・たいら)中央審査委員会委員長(京都大学名誉教授)は、
「20事例はどれも甲乙つけがたく、見方によっては優劣が逆転。評価が難しかったが、審査では、所得水準や労働生産性を評価する一方、地域社会に対して公共の便益を提供しているかに着目した。地域の農地や自然環境の保全、若い担い手の育成や高齢者雇用の増加、都市生活者との交流など、産官学・農商工連携を先駆的にうまく組み立てている経営も見られた。一例として、グローバルピッグファームは小規模養豚経営だが、大規模企業養豚や国際競争に打ち勝つため、最先端の知識を作り出し、利用し合って、トップの経営に持っていこうとしている。このように、コスト競争力、品質価値競争の両面において、どの経営も優れていると感じた」 と講評した。


 各賞受賞者は以下の通り。

グランプリ受賞の境谷博顯さん●グランプリ(毎日農業大賞)
境谷博顯(ひろあき)(有限会社豊心ファーム・青森県五所川原市)(右写真)


●名誉賞(農林水産大臣賞、毎日新聞社賞)
後藤義明(熊本市農業協同組合・熊本県熊本市)/田中賢治(有限会社たなか・富山県氷見市)/清野俊博(有限会社せいの農園・青森県弘前市)/赤地勝美(グローバルピッグファーム株式会社・群馬県渋川市)/戸村弘一(栃木県さくら市)/黒臼秀之(有限会社黒臼洋蘭店・埼玉県さいたま市)/柏崎進一(有限会社柏崎青果・青森県上北郡)/北川静子(有限会社せいわの里・三重県多気郡)/川田慶(有限会社アグリ川田・秋田県大館市)/境谷博顯(ひろあき)(有限会社豊心ファーム・青森県五所川原市)


●優秀賞(毎日新聞社賞)
伴慎也(農事組合法人酒人ふぁ~む・滋賀県甲賀市)/安実正嗣(有限会社ファームビレッジさんさん・福井県福井市)/飯塚芳幸(長野県上田市)/當銘(とうめ)悟(沖縄県石垣市)/南原武博(有限会社南原農園・鹿児島県薩摩郡)/冨永豊(有限会社糸島みるくぷらんと・福岡県福岡市)/池谷嘉彦(農事組合法人グリーン池長・静岡県浜松市)/棚田昭男(農事組合法人岩井戸農産・石川県鳳珠郡)/福山三義(宮崎県児湯郡)/林原博寿(ひろし)(鳥取県西伯郡)


●クボタ賞(機械等の利活用に工夫があり、成果を生かしている経営への賞)
當銘悟(沖縄県石垣市)/川田慶(有限会社アグリ川田・秋田県大館市)  
(敬称略)


 来年の第60回大会は、和歌山県で開催される予定だ。(みんなの農業広場事務局)


クボタ賞受賞の當銘悟さん  クボタ賞受賞の川田慶さん
クボタ賞受賞の當銘悟さん(左)と川田慶さん(右)


  
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