第58回全国農業コンクール 宮崎で開かれる -グランプリに三上新一さん(青森県中泊町)-
2009年07月10日
7月9日、第58回全国農業コンクール全国大会(毎日新聞社・宮崎県主催、農林水産省・宮崎市など後援、株式会社クボタなど協賛)が宮崎市のメディキット県民文化センターで開かれ、約1000名の参加者が見守る中、全国20代表が実績発表をおこなった。
開会式に続いて始まった発表の持ち時間はひとり12分。パワーポイントを駆使して、それぞれが経営の歴史、地域とのかかわり、農業や家族への思い、目指す農業などを熱く語った。
発表後の中央審査委員会を経て、グランプリ(毎日農業大賞)には、三上新一さん(青森県中泊町・(有)瑞宝代表取締役、中里町自然農法研究会代表)が選ばれた。
三上さんは、やませが常襲する津軽平野で、土作りにこわだった大規模水稲経営を有機栽培(自然農法)で実践している。
頼平(より・たいら)中央審査委員会委員長(京都大学名誉教授)は、審査の基準について、「現状にとどまらず、将来にわたって成果を上げ続けることができるか、また地域への貢献を続けていけるか」を判定で重視した、とまず発言。講評のあと、「どの代表も、零細な家族経営から出発し、工夫や努力を積み重ねて利益を上げ、経営を革新し、規模を拡大してきた。素晴らしい発表を聞いて、『地域と共に生きる』ことと、『共同組織』の必要性を痛感した」としめくくった。
名誉賞、優秀賞とクボタ賞(機械等の理活用に工夫があり、成果を生かしている経営)は、以下の通り(敬称略)。
▼グランプリ(毎日農業大賞)
三上新一((有)瑞宝・青森県中泊町)
▼名誉賞(農林水産大臣賞、毎日新聞社賞)
山道義孝((有)宮崎第一ファーム・宮崎県川南町)/中札内村農業協同組合枝豆事業部会・山本勝博(北海道中札内村)/山﨑正志((有)アグリ山﨑 茨城県坂東市)/中村正志・良子(熊本県芦北町)/宮崎県果樹振興協議会亜熱帯果樹部会・松田泰一(宮崎県宮崎市)/柏﨑弘行・千代子(栃木県栃木市)/三上新一/板野郡農業協同組合藍園支所人参部会・野田稔(徳島県藍住町)/金井正悟(群馬県富岡市)/農事組合法人 きらり農場高木・中之丸新郎(宮崎県都城市)
▼優秀賞(毎日新聞社賞)
羽川與助(秋田県横手市)/寺田修司(静岡県袋井市)/井田克己(佐賀県神埼市)/キッチンガーデン利用組合・三浦静子(岩手県二戸市)/西三河農業協同組合きゅうり部会・羽佐田稔(愛知県西尾市)/農事組合法人小田原産直組合・長谷川功(神奈川県小田原市)/高橋まり子((有)高橋牧場・兵庫県市川町)/田中民男((有)チキンファーム田中・宮崎県都城市)/月向雅彦(和歌山県みなべ町)/白鳥一彦(宮城県栗原市)
▼クボタ賞
板野郡農業協同組合藍園支所人参部会(野田稔)/白鳥一彦
来年の第59回大会は、青森県で開催される予定だ。(みんなの農業広場事務局)