第13回全国草地畜産コンクール表彰式開催される
2009年06月30日
6月29日、発明会館ホール(東京都港区)において、第13回全国草地畜産コンクール(主催:社団法人日本草地畜産種子協会)の表彰式が行われた。
本コンクールは、自給飼料の効率的な生産及び利用技術並びに放牧等の環境に調和した持続的な生産・経営方式等優秀な事例を表彰するもの。
3月の書類審査、4月下旬~6月初旬の現地審査を経て、6月12日の最終審査会において、受賞事例が決定した。
表彰者は以下のとおり。
●農林水産大臣賞
《放牧部門》 鈴木 悦雄氏・鈴木 栄子氏(青森県むつ市) 肉用牛繁殖経営
●農林水産省生産局長賞
《放牧部門》 浦幌町模範牧場 浦幌町長 水澤 一廣氏(北海道浦幌町) 周年預託
《飼料生産部門》 (株)東部コントラクター 代表取締役社長 鎌谷 一也氏(鳥取県鳥取市) コントラクター
《放牧部門》 押切 克之氏(北海道浜中町) 酪農経営
●(社)日本草地畜産種子協会会長賞
《放牧部門》 穴吹 威氏(北海道別海町) 酪農経営
《飼料生産部門》 戸辺 久一郎氏(茨城県大子町) 乳肉複合経営
《飼料生産部門》 土井 肇氏(岡山県新見市) 肉用牛繁殖経営
●(社)日本草地畜産種子協会会長特別賞
《放牧部門》 渡辺 裕市氏(福島県二本松市) 酪農経営
8点の受賞事例のうち、5点が放牧畜産の事例であった。
昨年も、放牧部門から多くの事例が受賞していることから、放牧畜産が着実に普及していることがうかがわれる。
農林水産大臣賞に輝いた鈴木悦雄氏・栄子氏は、集落移転後も入植地の経営基盤をもとに、離農者の所有地借入などにより、土地基盤を集積し、夏山冬里方式で大規模な肉用牛繁殖牛飼養を中心に、野菜作の複合経営を確立した経営が評価された。(みんなの農業広場事務局)