提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ
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<捕食性カブリダニ>
餌ダニの入ったカブリダニ製剤(例:スワルスキー、リモニカ)は放飼後、葉裏の住みやすい場所に産卵や定着します。その活動を妨げるような水や薬剤散布をある程度の期間(放飼後7日程度)避けた方がよいため、必要な薬剤防除は放飼前に行っておくと良いでしょう。
餌の入っていないカブリダニ製品(例:スパイデックス)は、天敵が飢餓状態になっているので、購入後は速やかに放飼します。放飼は害虫が発生している場所や、発生しやすい場所を中心におこないます。放飼後は、薬剤などの散布を行わないようにします。
<捕食性カメムシ類>
捕食性カメムシ(タバコカスミカメ、タイリクヒメハナカメムシなど)は植物体に付着している殺虫剤の影響を受けやすいので、放飼前後の薬剤の散布時期、使用する薬剤の選択に気をつけます。放飼後の定着を促すため、インセクタリープランツなどの準備もしておくとよいでしょう。
<寄生蜂>
寄生蜂はアブラムシやコナジラミ類に効果を発揮します。マミー(寄生蛹)の状態で放飼するので、アリなどに捕食されないよう、つり下げたり、容器の中に入れて設置します。放飼後にマミーから成虫に羽化するため、水や農薬をかけないよう注意します。