提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ
MENU
営農相談コーナー
スマート農業関連情報
夢農業・営農提案
全国農業システム化研究会
農作業便利帖
農作業動画
ブログ
農業広場
コラム
トピックス
農業経営者の横顔
コンクール
注目の農業技術
商品お役立ち情報
市況情報
イベント・展示会のご案内
リンク集
クボタeプロジェクト
MAFFアプリ情報
MAFFアプリ情報
みんなの農業広場トップページ
>
営農相談コーナー
>
質問一覧
> 「生物農薬」には、どんなものがありますか。
よくあるご質問(pick up!)
野菜
「生物農薬」には、どんなものがありますか。
生物農薬は農薬取締法に定める農薬として、一般的に微生物や天敵昆虫等を生きた状態のままで製品化したものです。
生物農薬に利用される生物は、寄生蜂・ハナカメムシ類・捕食性アザミウマ類・テントウムシ類・捕食性カブリダニ類・昆虫病原糸状菌・バチルスチューリンゲンシス菌が産生する結晶毒素を有効成分とするBT剤・昆虫寄生性線虫類などの害虫をターゲットとする殺虫剤と、バチルス ズブチリス菌・非病原性エルビニア カロトボーラ菌・シュードモナス フルオレッセンス菌・弱毒性ウイルスなどを利用した病害をターゲットとする殺菌剤があります。
●生物殺虫剤
生物農薬の殺虫剤は、①天敵殺虫剤と②微生物殺虫剤に分類することができます。
天敵殺虫剤は、ほとんどがプラスチック製のボトルに入っており、これを圃場に置いたり、増量剤と共に1株ずつ振りかけたりして使用します。近年はパック製剤も製品化されており、作物に吊り下げて使用します。一方、微生物殺虫剤は、化学農薬のように水で希釈して散布するものが多いです。初めて生物農薬に取り組む方は微生物殺虫剤から使ってみると馴染みやすいかもしれません。
天敵殺虫剤の種類は、チリカブリダニ剤、ミヤコカブリダニ剤、スワルスキーカブリダニ剤、オンシツツヤコバチ剤、コレマンアブラバチ剤、タイリクヒメハナカメムシ剤などがあります。
微生物殺虫剤の種類は、バチルス チューリンゲンシス(BT剤)、ボーベリア バシアーナ剤(昆虫病原糸状菌)、スタイナーネマ カーポカプサエ剤(昆虫寄生性線虫類)などがあります。一部の製品は、ハウス内のダクト内に投入して散布するような省力的な使い方ができるものもあります。
●生物殺菌剤
生物農薬の殺菌剤は、ほぼすべてが微生物殺菌剤です。有効成分の微生物が、病原菌より先に植物体上の病原菌が必要とする栄養を奪ってしまうことで、病原菌の成長を抑制して効果を発揮するものが多いようです。ほとんどが化学農薬と同じように水に希釈して散布して使用しますが、一部の製品は、ハウス内の暖房機のダクト内に投入して散布するような省力的な使い方ができるものもあります。
関連記事
(農研機構)共生細菌リケッチアに感染した天敵昆虫のメスは増殖に有利-共生細菌リケッチアの働きを利用した天敵昆虫の性能強化に期待-
(農研機構)天敵を活用してオウトウ栽培のハダニを防ぐ「天敵を主体とした果樹のハダニ類防除体系標準作業手順書 オウトウ編」を公開
(農研機構)1回の天敵昆虫導入でクリの侵入害虫による被害防除効果が約40年持続していることを明らかに-伝統的生物的防除の持続事例を解明-
(農研機構)餌探しを「すぐにあきらめない」天敵昆虫を育成-「みどりの食料システム戦略」推進への貢献に期待-
(農研機構) 「有機ミニトマトの病害虫管理体系標準作業手順書(夏秋どり施設栽培向け)」(改訂版)を公開
←質問一覧へ