提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ
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飼料用イネの栽培面積が年々増加しています。またこの2~3年は籾や玄米を利用する飼料米つくりも盛んになってきました(図1)。飼料用イネ生産に対応して飼料用の専用品種が開発されています。その中には、籾の収量が多く、飼料米に利用できる品種もあります。
図1 稲発酵粗飼料(WCS)及び飼料米の作付け面積の推移 (21年度は見込み)
専用品種は、一般に食用品種よりも多収で倒伏しにくい(耐倒伏性に優れてる)特性があります。北海道から九州の各地域に向けて開発されています。
例えば、北海道向けには極多収水稲品種「きたあおば」、東北向けの「べこごのみ」、「べこあおば」、「夢あおば」、関東から中国・四国向けには「クサホナミ」、「クサノホシ」、モミロマン」、「はまさり」、九州向けには「ニシアオバ」、「タチアオバ」があります。品種によっては、籾が多い品種(ベコアオバやモミロマン)や茎葉が多い品種(リーフスター、はまさり)まであります。また、適性地域は標高などによっても変わることがあるので、品種の選定に当たっては、地元の普及センターへ問い合わせてください。
●参考 :発酵粗飼料用イネ専用品種一覧表(PDFファイル)はこちらから