提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ
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近年、心白米、乳心白米、腹白米、背白米、基部未熟米などの発生が多発し、米の品質低下の要因となっています。
温暖化による出穂期~登熟期における高温と、地力の低下が原因です。
解決策として、次の肥培管理をお奨めします。
1. 地力を高める
(1)最近、作土が12cm以下と浅くなってきているので、深耕で15~18cmに耕します。
(2)ロータリー耕うんならゆっくり耕すか、プラソイラー、プラウを3年に1回程度行います。
(3)秋、稲わらを鋤込むときに、珪酸カルシウム、溶成リン肥も散布して鋤込むみます。
2.出穂から登熟期の高温回避として、田植期を遅らせる
登熟期の温度が26℃を超すと、乳心白米が多発します。できれば5月の連休を過ぎてから、田植えをします。
3.後期栄養を維持する
出穂後に地力が低下して、後期栄養不足となり、心白米が多発します。穂肥を出穂前18日と12日の2回に分けて、10a当たり、窒素成分で1回に1kg施用します。
4.早期落水も重要
早期落水も重要ですが、相談のケースは、間断潅水で根の活力機能を高めているため、引き続き出穂後25日まで落水しないようにします。