提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ
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●耕うんの深さ
稲刈り後すぐの9月~10月上旬に稲わら、籾殻をすき込む場合は、できだけ深く(15cm)耕うんします。この時期は、気温、地温が高いので分解が早く、また、土壌水分が多いため、深く耕うんすることで腐熟がよく進みます。11月~12月に秋耕うんする場合は、腐植分解が進みにくいので、浅く耕うんします。
秋に耕うんがしてあれば、春耕うんは普通の耕うん深さ(10~12cm)で行います。
●気象条件への対応
気象変動の激しい年には、作土層を深くしておくことで、稲は障害に強くなると言われています。そのため、近年は作土層を15cmに耕うんすることを推奨しています。
●トラクタの馬力と耕うん深さ
作土層を15cmにするには、トラクターの大きさが関係します。小型、中型では負荷が大きく、12cm程度までしか耕うんできません。75馬力以上だと深く耕うんができます。
最近は耕うん前にプライラ(部分プラウ耕)をかけて、深耕をしています。2~3年に一度かければよく、大規模農家などでは、3年ごとに一巡するように作業し、水田の作土層を深く保つようにしているようです。