提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ
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【原因】
・水の量が多い(稿が浮いている)
・前作業の耕うんでワラが埋込みできていない
・入水後すぐに代かき作業をした
・作業速度が速い
・代かき軸の回転速度が速い
【作業のポイント】
圃場内の水を少なくしてから作業を行います。(代かき後の1日の減水深は20~30mmが理想的と言われています。また、水持の悪い圃場では砕土を十分にしておきます)
代かきの前作業でワラを埋め込むことが理想です。スキ、ディスクプラウ、水田プラウなどで天地返しを行うか、ロータリー耕をていねいに行うことが大切です。多少深めに作業することで、ワラの入り込む容積を大きくします。
入水から一定期間置くことで泥を膨軟にし、稲ワラに水分を吸わせ「浮き」を防止すると埋込性が良くなります。
車速を遅くして土を細かく砕土することで、稲ワラを入りやすくします。作業速度は1.5~3km/hが標準ですが、早すぎると埋め込み性が悪くなります。
代かき軸の回転数が高すぎると、ワラを後方へ吐き出すため、PTO回転数を下げて作業を行います。
左:サイバーハロー(小橋工業株式会社) 右:ウイングハロー(松山株式会社)
※代かき作業は回数を重ねると、土が締まり酸素が欠乏して根腐れを起こす原因となります。少ない作業回数で仕上げることをお勧めします。
※代かきハローは、代かき作業専用爪を使用し、爪配列も十分考慮されていますので、代かき作業は専用の代かきハローの使用をお勧めします。
(くるみ会情報誌「ニューインプルNo.88」 2006年11月号から転載)