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信州発 "農"と言える日本人 【51】

2013年07月16日

もっと知りたい~興味を持ってもらえる野菜のPR活動は

                              高見澤勇太

 
『もっと知りたい村の仕事』
"南牧村役場の仕事をご紹介します"


takamizawa51_3.jpg  takamizawa51_4.jpg 


南牧村役場総務課の発行する広報冊子である。
(以後、『村の仕事』)

○財政のすがた
○健康・医療・社会福祉
○学校教育・社会教育
○経済・産業・観光
○生活環境・道路
○議会・総務・企画振興・交通安全・消防
○税金について
その他、南牧村役場が管轄する仕事を
分かりやすく紹介・説明している。


ちなみに、長野県の南牧村は『みなみまき村』と読む。
群馬県に同じ漢字を使っている「なんぼく村」がある。
お間違えにならないようお願いしたい。


とりあえず、
「みなみまき・みなみまき・みなみまき」と3回、唱えれば、
あなたの脳裏にインプット!
も一度声だしアウトプット!
できれば、ラップ調で歌おうヨ! イェーイ!!!
【ここまでの数行は南牧村のPRタイムでした】


本題に戻る。
自分が村議会議員をやっていた当初は、
分厚い予算書・決算書の説明を、役場担当職員から数分で説明され、ページを追うだけで精いっぱいだった時期があった。


しかし『村の仕事』では、各事業が中学生でもわかるように記載されている。
わかりやすければ自然と村政に興味がわき、興味がわけば、村政を身近に感じられる。


野菜のPR活動で興味を持ってもらえるとしたら、何だろう?


takamizawa51_1.jpg「甘いよ~ おいしいよ~」
「みずみずしくて新鮮だよ~」
「朝取りだよ~」
ありきたりの言葉で注目してもらえるだろうか?


「これ、甘いトウモロコシ!」「これはそれなりのトウモロコシ」
「食べ比べてごらん。違いの理由を知りたい人は、ここに注目」
とか。
「このレタス同じ畑で、同じ時間に収穫したのに、なんでこんなにみずみずしさが違うかわかる?」
「同じ畑でも、土が乾きやすい場所と水たまりになりやすい場所で、こんなに食感が違うんだよ」
とか。


takamizawa51_2.jpg「朝取り野菜だよ~」
「ちょっと待った!」
「午前1時に収穫した野菜は朝取り?」
「それとも夜取り野菜では?」
「どう思います~?」
お客さんに考えさせる。


まず興味を持たせて、注目してもらう。
『これでつかみはOK!』
そこからスタートでしょ。
同じ野菜を見て、試食しても、お客さんの感じ取るものが別物になるはず。

たかみざわ ゆうた

1964年長野県生まれ 北佐久農業高校卒業後、すぐに家業である農家の後を継ぐ。長野県農業士協会会長(07・08年)、野菜ソムリエながの代表(08・09年) 、南牧村議会議員(07年~11年)。座右の銘は「ゆるく・楽しく・美しく」


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