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信州発 “農”と言える日本人 【16】

2010年08月05日

『農業版・青年の主張』を聴いた

         高見澤勇太


 関東ブロック農業青少年(4H)クラブのプロジェクト実績発表会が、7月22日に開催された。本年は長野県が当番県で、長野市のメルパルクホールに、長野・栃木・千葉・静岡・茨城・埼玉各県の予選会を勝ち抜いた精鋭たちが集結した。

 プロジェクト発表の部と意見発表の部、2つの部門で総勢13名が発表し、その後審査が行われた。発表者と課題は次の通りだ。



 さすがに各県の代表者、いずれ勝るとも劣らぬ発表ぶりで、審査員泣かせであったことと思う。
 最優秀賞は、プロジェクト発表の部が長野県代表浅川卓郎さんの「安曇野の田園風景を守りたい!~稲作経営の事業仕訳~」。
 これは若手稲作農家の有志5人で結成された『安曇野.come(アズミノドットコメ)』のメンバーが、将来持続可能な低コストの稲作を模索するもの。


 意見発表の部では、茨城県代表斉藤卓也さんが最優秀賞となった。警察官になった斉藤さんであったが、「日本の治安は他の人でも守れるが、『ファームランドさいとう』の未来を守れるのは自分だけだ」と感じ、家業を継いだ話だった。

 この日発表してくれた方々はもちろんだが、発表会では語られない、多くの農業青年たちの奮闘ぶりが、目に見える気がした。
 農業は今ががまんの時。きっと明るい未来が待っている。そう信じて、前を向いて、お天道さまを仰いでがんばろう。

たかみざわ ゆうた

1964年長野県生まれ 北佐久農業高校卒業後、すぐに家業である農家の後を継ぐ。長野県農業士協会会長(07・08年)、野菜ソムリエながの代表(08・09年) 、南牧村議会議員(07年~11年)。座右の銘は「ゆるく・楽しく・美しく」


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