圃場準備(作付の1か月前までに)
高温期に軟腐病、その他病害の発生が多くなるので、風通しが良く、有機質の多い肥沃な圃場を選ぶ。また、ネコブ病予防のためアブラナ科野菜との連作を避ける。
施設装備は、連棟又は単棟ハウスで、かん水施設を備える。遮光資材は30%くらいの遮光率のものを使う。
【経営目標】
(1)収量:1作当たり4t/10a
(2)投下労働時間:300時間
(3)経営規模20a
(家族労働力2人の場合)年6~7回転
定植準備
定植の1カ月程前に粗大有機物主体の完熟堆肥を10a当たり2t投入し、石灰等資材により土壌pHは6.0~6.5に調整する。施肥は土壌分析に応じて実施し、窒素成分で18kg程度を定植7日前迄に全面施用し、深耕しておく。
堆肥舎の中(奥)は、自家製の野草堆肥
播種
専用移植機での定植となるため、コーティング種子を利用し、セル育苗をする。セル苗専用培土を使用し、土詰め・播種機を活用して実施する。
1a当たり5,600~5,800株になるので、必要量の2割増し程度で播種する。
5日おきに1a分を播種する。(労働力2人の場合)
育苗管理
育苗温度は15~20℃とし、最低夜温が13℃以下、日中は25℃以上にならないよう管理し、ガッチリとした健苗に仕上げる。
育苗日数は12~15日前後で、本葉3~4枚程度の苗を定植する。
土の湿り具合と天候を見て、徒長しないように灌水する。
植付け
栽植密度は、畦幅120cm、条間15cm・株間10cm、7条植え。耕起してからローラで鎮圧後、専用移植機による移植を行う。
※機械化による省力メリット
防除
キスジノミハムシ、ヨトウムシ等の発生があるが、農薬登録も少ないため、ハウス周りには網目1mmの防虫ネットを被覆するとともに黄色粘着板などを設置し、減農薬栽培に努める。
かん水
移植前後に十分かん水を行う。その後はほ場条件に応じて5~7日間隔で灌水を行い、収穫の7日ほど前からは灌水を行わない。
収穫・調製
収穫は、M規格が中心階級となるような段階で行う。
下葉をはずし、FGフィルムに詰めて出荷する。