ハクサイの作り方(家庭菜園向け)
栽培のポイント
●比較的冷涼な気候(20℃程度)を好みます
●品種はいろいろあるので、時期に適した品種を選びます
●夏まきの場合は、早くまくほどウィルス病が発生しやすく、また、害虫の被害が出やすいので注意します
品種
●春まき :気楽60・70、無双
●夏まき
(極早生) 晴黄60、耐病60日
(早生) 晴黄65、黄ごころ65、無双
(中生) 晴黄85、黄ごころ80、きらぼし85、金将、さとぶき613
(中晩生) 晴黄90、黄ごころ90、冬峠、冬月90
●春・夏兼用
(ミニハクサイ) お黄に入り、タイニーシュシュ、オレンジミニ、めんこい
苗づくり
春まきの場合は抽だい防止のため、タネまき後は、電熱温床などにより最低気温(夜温)が13~15℃確保できる暖かい場所で、本葉6~7枚の大苗に育てます。
夏まきの場合は、じかまきと移植栽培がありますが、育苗した苗の移植栽培が一般的です。
育苗期間は約20日です。高温期育苗のため、軽い遮光を行なう等の葉焼け対策が必要です。
育苗中にハイマダラノメイガが産卵・発生する場合もあるので、防虫ネットをかけて侵入防止を図ります。
じかまき
夏まきの場合は、畑にじかにまく方法もあります。
ただし、幼苗期に害虫や根こぶ病の被害を受けやすいので、注意が必要です。
●じかまきの方法
缶ジュースの空き缶などを軽く土の表面に押し当て、浅いまき穴を作ります。
1カ所4~5粒まいて土を薄くかけ、軽くおさえてから、かん水をします。
主な病害虫
●害虫
アブラムシ、コナガ、ヨトウムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ、アオムシ、ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイムシ)、キスジノミハムシ、ネキリムシ類
●病害
べと病、白斑病、黒斑病、根こぶ病、白さび病、軟腐病、モザイク病
ハイマダラノメイガ(左上)と被害(右下) (提供 :梶原敏宏氏)
左上 :オオタバコガ / 右下 :コナガ (提供 :梶原敏宏氏)
根こぶ病(左上は初期の瘤) (提供 :梶原敏宏氏)
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