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2016年2月12日
昔からのもの
山田早織
引っ越しをしました。
今まではマンションに住んでいましたが、やっぱり地面に根を張りたいと、かなり無謀な引っ越しです。
家を建てるときにこだわったのは、「添加物を減らしたい」ということ。
料理と一緒。
家も一緒。
でも、土地を購入するところからだから、資金的にかなり厳しい状況。
広さを求めるなら、比較的安価で建てられるところを選ぶことになる。
木や素材にこだわるのなら、広さは求められない。
結局、知人を通じて、地元の材木屋さんで建ててもらうことにした。
顔が見える関係が一番安心できるから。
ちなみに、ぜいたくをいうと、私のあこがれは古民家再生。
でも、そんなのあたりまえだけどお金がかかりすぎる。無理無理!!
憧れはあこがれのままに。
家を建てるにあたって私がこだわったのは、
①家相 (これは馬鹿にできない。昔から信じられているものはやっぱり意味がある)
②素材 (何かよくわからないものは使いたくない)
③シンプル (見たまんまがすべての家)
逆に、こだわらなかったのは、
①水回りの機能 (ガスが使えて水が出ればいい。トイレも自分でちゃんと流せますから。笑)
②広さ (お金がないから仕方ない。でも、広いと掃除ができないもん)
③今どきの性能や機能 (床暖房とか、高気密とかそういうの)
材木屋さんのおかげで、木はモミの木を使い、壁は塗で仕上げてもらった。
加えて、あこがれのひとつ、薪ストーブをつけることができて最高に幸せ。
私にとって、最高に贅沢な家ができた。
幼い頃から、家の中身がどうなっているのか気になっていた。
天井の上はどうなっているのか。この壁の向こうはどうなっているのか。
だから、できるだけシンプルにしたかった。
もちろん、梁はむき出し。屋根の形の通りに、天井がある。
梁にハンモックを引っかけて、ブランコ代わりに使ったり、ソファの代わりになったり。
楽しみ方は自由自在。
ただ、一点悩みが。
それは、床の材木に溝があるのですが(これも憧れのひとつ)、その溝の中にゴミや薪のくずなどがたまってしまうこと。
掃除機ではなかなかうまく吸い込めない。
そんなわが家の床のお掃除に大活躍しているのが、棕櫚(シュロ)のほうき。
これは、材木屋さんがプレゼントしてくれたのですが、本当にきれいにゴミやほこりを吐き出すことができるんです。
棕櫚のほうきは、古くから日本で使われていて、江戸時代より前からあるともいわれています。そんな伝統あるすてきなほうきが、わが家のお掃除を助けてくれています。
掃除が苦手な私も、なんだかこのほうきを使うのが好きで、ちょこちょこ掃いています。
昔からのものは、本当にいいものがいっぱい。
この大切なほうきとともに、家も、子どもも育っていくわけです。
心がのんびりできるほうきです。
静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。