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2015年10月 6日
尻に敷くもの
山田早織
尻に敷くもの、それはどんなものがあるでしょうか。
私の場合、旦那さん? ・・・いえいえ、今回はお座布団のお話です。
今まで座布団について、あまり意識したことがありませんでした。
例えば旅先の旅館などで、ふかふかで大きな座布団に座れると、一気に疲れがとれるような、幸せな気持ちになることはありましたが。
今の自分たちの生活では、特に必要がなくなってしまっている座布団。
とはいえ、和室があれば、来客の時、お昼寝の時、いろいろなときに活躍する座布団。
でも、いざ買おうと思っても、気に入るものってなかなかないのも実状。
最近知り合った布団やさんが面白い方で、お布団はもちろん、座布団などもいろいろ作られている。
先日私も出展した「遠州手しごと展」にて、その布団やさんが座布団の綿入れを実演するとのこと。
今まで、座布団がどういう風に作られているかなんて考えたこともなかった。
ぼやっとしたイメージは、四角く縫った袋に、綿がいっぱいになるまでつめつめしていく・・・そんな程度。
本当に申し訳なかった。
その作り方は、四角く切った綿を一枚一枚、何枚も何枚も重ね、きちんと形を整え、綿が足らない場所にはちぎった綿を足し、四隅を折り込み、隅をつんととがらせて角まできちんと綿が入るように調整し、四角く縫った布に入れていく・・・というものだった。
55cm×59cmの座布団に、1kgの綿を入れるとのこと。
綿1kgって、結構あるんですよね。本当にびっくりでした。
すっかり座布団のとりこになってしまった私。
自分の好きな生地で、オーダーすることにしました。
(まだ柄を決めかねている・・・)
座布団の次は、敷布団もオーダーしようと思います。
それにしても、ていねいな仕事に驚いたし、尊敬しました。
こりゃあ、気軽に尻に敷いていたらいかんなぁ、と改めて思いました(笑)。
そこでは、綿花をずっと栽培していた、というおじいちゃんにも出会いました。
おじいちゃんから、綿の話をいろいろ伺いました。
おじいちゃんのような綿農家さんがいて、布団やさんのようなていねいな仕事をされる方がいて、ひとつの座布団ができあがる。布団ができあがる。もちろん、生地を作るのにも、たくさんの人の手がかかわっている。
ここで作った布団は、もちろん打ち直ししてもらえるわけだし、それこそずっとずっと使える、貴重な財産になる。
そんな温かい財産を増やしていきたいな、と思う、今日この頃です。
(お昼寝用の枕を作る体験をさせていただきました! 職人技が効いていて素敵な一品でした)
静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。