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2015年5月 1日
自分の野菜
山田早織
某おさるのアニメが大好きな、うちの息子。
毎週録画をしてみています。
ある日、お墓参りの前にファーマーズマーケットで切花を買っていたら、息子がニンジンの種を持って「これを植えたい!!」と言い出した。
そうだ、あのおさるのアニメでニンジンの種をまいて育てていたなぁ。
「あま~いって書いてあるから、これを選んだんだよ!!」と息子。
最近字が読めるようになったので、自分でじっくり選んだようす。「自分で種をまいて、ちゃんとお世話する!」と。
そこまで言うなら、と種を購入。
そのまま、実家の通称「ねこの額農園」に直行。
少しだけスペースを借りて、ニンジンを一列だけ植えさせてもらうことに。
堆肥を混ぜ、うねを簡単に作って種をまく。
小さくて細かい種を、息子は大事そうに土に埋めていく。
「こんなに小さい種からニンジンができるの?!」と驚く。
そうだよね、あんなに立派なニンジンが、もとはこんなに小さなひとつの種からできるなんて、信じられないよね。
それを、大きくなるまで一生懸命育てるのは、とっても大変なことだよね。
二人で話しながら、その日はおしまいに。
翌週金曜日、保育園の帰り道に、「じーちゃん家に行きたい」と息子。
ニンジンの芽が出たか、一週間気になって仕方なかった。
結局芽はまだ出ていないものの、ばあちゃんが毎日見てくれていることに安心し、その後はまさかの放置!!(笑)
子どもの集中力や興味は、なかなか持続しない。
そんな風に忘れたころに、芽がでてくれるから最高だ。
芽が出たことに喜び、再び興味がニンジンに戻る。
植物や野菜の生長が、息子の成長に合わせてくれているようだ。
どんなものだって、急には大きくならない。
時間をかけて、手間をかけて、少しずつ成長していく。
もどかしいような、ちょうどいいような。
これが一瞬で育ってしまったら、息子は「ニンジンってたいしたことないヤツ」で終わってしまうかもしれない。
息子の興味が一瞬それても、ニンジンは自分の力で、また興味を引いているようにも感じる。
収穫の時を夢見つつも、今また少しそれている息子の興味を、ニンジンが次はどんな形で取り戻させるのか、私も楽しみ。
無事に初収穫を迎えたら、またご報告したいと思います。
静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。