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2013年10月 7日
マイキューちゃん(風)
山田早織
産後、友人が差し入れてくれたものの中に、「きゅうりのキューちゃん風きゅうりの佃煮」(ややこしい)が入っていた。農家であるお姑さんが、作ってくれたそう。
とてもおいしくて、また食べたくなったけど、さすがにまた作ってくれというのも図々しいと思い、レシピを教えてもらった。
レシピといっても、煮汁以外の分量はナシ。「お好みの量で」ってやつ。
思ったより簡単で、すぐにできそう。
いただいたきゅうりがいっぱいあったので、生姜を買いに行く。
「あ、せっかくだから新生姜にしよう♪」
きゅうりと新生姜の融合!
早速きゅうりをスライスし、「お好みの量」で、生姜を多めにいれることにした。
「きゅうりを火にかけるってあんまりないよなぁ・・・中華料理にはあるけど」
「キューちゃんって漬物かと思っていたけど、ホントのキューちゃんも佃煮なのかなぁ」と考えながら、キュッキュッと音を立てて、きゅうりを炒め煮にする。
きゅうりはほとんどが水分で、栄養価は少ない、と聞いた時はショックを受けた。数少ない、子どもがすきな野菜の一つだからだ。
「となりのトトロ」で、小川で冷やしたきゅうりを丸かじりするワンシーンがあって、それをみて以来、息子もきゅうりを丸かじりするようになったのだ。
そうそう、私も子どもの頃に同じシーンをみてきゅうりの丸かじり・・・したよなぁ。
日本全国にそういう子はいっぱい、いっぱいいるだろうな~。しかも二代に渡って。
そうこうしているうちに、私の初「キューちゃん(風)」のできあがり!!
なんだかワクワクしちゃった。
昆布の量がちょっと多すぎたし、醤油も入れすぎちゃった。
とはいえ、ほかほかの「キューちゃん(風)」を食べられるのは、作ったときだけ!
なんとも得した気分。
「お好みの量で」のおかげで、自分だけの「マイキューちゃん(風)」。
次に作るときは、きっとまた違う味になる「マイキューちゃん(風)」。
手作りならではの良さですね。
うれしくて、知人(フランス料理やさん)の奥さんに、自慢を兼ねたおすそ分け(笑)。
喜んでくれたので、作り方を伝授(ちょっとえらそう)。
「早速作ったよ」と報告メールをもらう。
この「キューちゃん(風)」は、きっとまた違う味がするんだろうな。
今度食べさせてもらおう。
野菜は好きだけど、なかなか上手に料理できなかったり、マンネリになっちゃったりする。
旬のときは同じ野菜ばっかりだったりするしね。
そんな時、ちょっと違う食べ方を教えてもらうと、すごくウキウキする。
今回はそんな一品でした。
静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。