農業のポータルサイト みんなの農業広場

MENU

青虫の足あと【41】

2010年12月 2日

じゃがいもの味はなぜ違う?

    山田早織


北海道に住む、学生時代の先輩が定期便を送ってくれる。
今回はじゃがいも。

初めてじゃがいもを送ってもらったときは、本当に感動した。おいしくて。
まずは、じゃがバター、シチュー(おー、北海道シチューだ~って思った)、
肉じゃが・・・ポテトサラダもいいよね。
さすが北海道!!


なんていうか・・・きめが細かくて、ほくほくっとしていて、なのにノドにつかえない感じで、つるっと入る。うーん。おいしい。

たかがじゃがいも。されどじゃがいも・・・


ところで、浜松の三方原もじゃがいもの産地です。
5月頃に収穫です。

このあたり(浜松)は気候が温暖で、みなさんの想像よりも多分暖かい。
たとえば種を買ってきたら、裏に表示されている「種まきシーズン表」みたいなヤツで九州のところを見るといいよ、と教えられたことがある。
雪なんてめったに降らないし、風花が舞おうものなら大騒ぎ。

農作物はわりと何でも作れるし、恵まれていると思う。
花も屋外で越冬してしまうものも多い。けっこう楽。


そんな浜松。
農作物はどんどん早取り生産に・・・

じゃがいもをはじめ、玉ねぎも新玉ねぎは年明けすぐくらいから。
オニオンヌーボーなんてものも、いまの時期に出回っている。
おいしいけどね。天ぷらなんかにすると甘くてサイコー。

この勢いでどんどん早取りになって、そのうちホントの時季を通り越しちゃうんじゃないかって思うと、笑えちゃう。
もちろん、農家さんたちが利益を取るための工夫だと思う。
地域の特性。


さて、じゃがいもの味。
同じように産地なのに、北海道のものと浜松のもの、なんでこんなに違うんだろう?
もちろん、浜松のじゃがいももおいしい。ほくほくしていて、アッサリしているように私は感じるけど・・・

気候や風土で、同じものがこんなに違ってくるなんて、なんだか面白い。

そういえば、イギリスもじゃがいもの産地で、とにかく付け合せは、いもいもいも・・・
それもやっぱり違う味がした。(品種も違うだろうけど)


これからは、同じ野菜でも産地によってどんな味の違いがあるのか、「たくさん食べて」調べてみなければ・・・・!!

全国のみなさま、いろいろな食材を送ってください。

(イギリス、フランスにいたときに息子は、いもばかり食べていました。味の違いは彼が一番よくわかっているかも・・・)

やまだ さおり

静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。

「2010年12月」に戻る

ソーシャルメディア