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2010年3月 2日
冬を食らう
山田早織
南紀白浜、熊野古道、伊勢、鳥羽・・・
旅に出た。
前回書いた、みかんジュースの話もあり、ドキドキした気持ちで和歌山に行くと・・・
ありました~!! みかんジュースいろいろ。さすが産地!
しかもいたるところに「じゃばらドリンク」のPOPが。
サービスエリアのご飯やさんにも、宿のエレベーターにも、道の駅にも。。。
・・・じゃばら・・・??びろんびろ~んってのびるやつ?!
旅先で出会う、初めてのヒビキ、初めてのもの。うーん、旅の醍醐味。
あまりにも、あちらこちらでPOPを見るので、これはもう飲まなくては!! という気になり、とある道の駅で購入。
味は・・・ぜひご自分の舌で確かめてもらいたい。
そうそう。産物っていうのはそうやって作っていくものだよね。
(帰ってから、みかん農家の嫁と熱く語る)
初めての土地。そこで出会った産物って、忘れられないものになる。
それは日々の生活にも影響する。
たとえばスーパー。
ここはもう、旅の思い出いっぱいスポット。
なると金時を見れば、徳島でみた渦潮を思い出し、淡路には玉ねぎがいっぱいあったな、と。
恥ずかしながら「若狭カレイ」の意味がわからなかった。でも、その土地に行ってみて初めてわかる。「若狭」って、ここのことだったんだ!!
野菜売り場や鮮魚売り場で旅先にトリップ。どうせ買うなら思い入れがあるところのものを・・・と手を伸ばす。
関係ないけど私は、海の近くに旅したときは必ず「塩」を買ってくる。
今私が使っているのは「なるとのうず潮」。なるとで買った。
その前は伊豆の戸田の塩。これは毎年買いに行く。
今回の旅では三重県尾鷲市の塩を買ってきた。
そうすれば、毎日の料理の中に旅の思い出を盛り込める。
さて。ヒマな主婦は子どもを抱えて、また旅に出る。
今度は友人と福井へ。カニを食しに・・・♪
カニは産地で食すべし!! そして日本海の幸!!
実は私は、カニよりもノドグロとガサエビが本当の目的。(カニは好きだが、むくのが面倒)
地魚をたくさん食したい。
電車で駅弁を食べながら期待が高まる。
冬の日本海を部屋から眺めながらの海の幸・・・んもぅ、最高!!
期待まんまんで行ったそのお宿は、本っっ当にお料理が美味しかった。
こんなに美味しいとは!!
朝食のご飯は、かまどさんで炊いてくれている。お米がピカピカ光ってる。
いつまでもここにいたい・・・そんな気持ちになった。
(なんと宿では米まで売っていた)
宿の案内に、地産地消のパンフレットが入っていた。
手書きで作られた温かい字、へたくそな絵(すみません)。
それを見てなんだかうれしい気持ちになった。
翌日、まだまだ地魚を食べようと水産会社がやっている食事やさんへ。
そこにも宿と同じ地産地消のパンフレットが・・・!!
・・・そっか~。
なんだか、この旅が一連のものになった気がする喜び。
うれしい気持ちで、ガサエビの刺身をツルツルと飽きるほど食べる。
ここに来なければ食べられない。そう思うといくらでも食べられる気がする。
(そのお店も美味しかった!!)
この地産地消パンフレットを目にした人が、このお店には何人いるのか。
意識してみているのは、そのうちのどのくらいの割合なのか。。。
今までなら、そんなことを考えて、難しくつまらない気持ちになっていたかもしれない。
でも今回は、どちらも本当に美味しくて、しかもたくさんのお客さんがきている。
本当はこういうことかもしれないなぁ・・・
パンフレットは意識されなくても、ここに来て、ここでしか食べられないものを美味しく食べたい。そんな思いが、本当の地産地消につながるのも・・・
そういう意味でも、やっぱり特産物のPRって大切だなぁ・・・。スーパーで手にした思い出の品々も、特産物やその土地ブランドだからこそ、そこにあり、また、買わせる力がある。
でもその産物にそんなパワーを与えられるのは、地元の人々!!
やっぱり自分たちで地元の食材を盛り上げていくしかないんだ~~~!!!
改めて実感。
意識改革と再確認。本当に美味しい旅でした。
(「おいてけぼりの夫にも食べさせてあげたい」と、子どもと大量の荷物と越前ガニとオニエビ、へしこの入った発泡スチロールの箱を抱え、必死で帰路につきました。・・・いい妻アピール)
静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。