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2007年8月10日
保存と加工
農村ライター 長尾道子
本格的な夏、到来ですね。北海道は、それほど気温は高くないのにジメジメしていて、不快指数が高い日々を送っています。
7月末に麦秋を迎え、収穫が終わりました。ちょうどそのころは天候が不安定で、コロコロ空模様が変わっていたので、頭を重たそうにしている小麦たちが雨や低温にあたって穂発芽しないか心配でした。穂発芽してしまったら、小麦の成分が失われ、これまでの苦労が水の泡になってしまうのですから…。
知り合いの農家数軒に、今年の小麦の情況を聞いてみたら、みな夜を徹して、雨が降る前に収穫し終えたとのこと。「今年は一反当たり12俵ちょっとあったんだ。品質もカナリいいし、幸先いいね」と言う声も。よかったぁ!
我が家の菜園も次々と実り、収穫量が消費量を上回ってきました。この時季になると、採れすぎた野菜たちを長く食べるために、保存や加工しなくてはなりません。菜園を持つまでは気にも留めなかったことです。
以前、福岡の農家民宿に宿泊したとき、そこで出た夕食と朝食に、ゴーヤとミョウガが姿を変え、漬物、炒め物、酢漬けなどさまざまな料理に登場していました。
一緒に行った仲間と「これは何?」「ミョウガのお寿司じゃない?」「ホントだぁ」「これはゴーヤの漬物だよ」などとワイワイやっていると、そこのお母さん・かよさんが来て「旬だからね、いっぱいお食べ」と、使っている野菜の特徴や地元の食べ方などを話してくれたのです。
そして「たくさん成ってくれたのだから、有りがたく頂かなくちゃ」と。
今までは旬のものをただ購入するだけでしたが、農家の人達と交流したり、自分で菜園を作るようになって、改めて旬のものを頂くには保存や加工の技術が不可欠なのだと思い知らされました。
かよさんのような技術はまだありませんが、少しずつ身につけて、菜園の野菜を無駄なく頂こうと思っています。
《今回のおいしいモノ》
7月の中旬から、実家の庭にあるラズベリーの実が真っ赤に熟れています。
今もまだ実っていて、実家に帰るたびにせっせと摘んではジャムにしたり、ジュースにしたりしています。
異業種の職業を持つメンバーが「食」と「農」のあり方を真剣に考え、行動する「食農わくわくねっとわーく北海道」事務局長。食べることと農は一体。自分たちの生活を楽しくするために、「一緒にわくわくしましょう」という思いを実践する。