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2024年11月19日
2024年度「野菜を知って、野菜をもっと好きになろう!」小学6年生の家庭科授業
昨年度、渋谷区内の小学校の依頼で、小学校6年生に、野菜にまつわる授業を行いましたが、今年度も同様の依頼を受け、座学と調理実習の2時間の授業を行ってきました。野菜の旬を知り、旬の野菜特徴や栄養素などを学び、旬の野菜を調理することで野菜への関心を深めてもらうことが目的です。
1限目は「野菜の旬を知る」をテーマに座学とグループワークを、2限目は「旬野菜でカラフルポタージュスープを作ろう」というテーマで調理実習を行いました。
最初に4~5名ずつ5つのグループに分かれ、それぞれ春、夏、秋、冬、オールシーズンに採れる野菜の名前を挙げてもらいました。昨年はタブレットを持ち込んだ授業だったので、珍しい野菜の名前がたくさん挙がりました。今回はタブレットを使わず、知っている野菜を書き出してもらったので、普段給食や自宅で食べている野菜が多く出てきました。
次に、それぞれの季節の野菜を「実・葉・茎・根」などの食べる部分に分け、特徴を考えてもらいました。「夏は『実』が多いね」「冬は『根っこ』が多い」など、季節ごとの特徴に気づいてくれたようです。
旬の野菜は、
・栄養成分が豊富である
・うまみが濃い
・体が必要とする栄養を摂取できる
・安く手に入る
など、旬の野菜のよいところを説明すると、大きくうなずいている生徒も、ちらほら見受けられました。
2限目はニンジン、ホウレンソウ、カボチャ、カブ、ゴボウを使って、5色ポタージュスープ作りの実習です。
ニンジン、カボチャ、カブ、ゴボウは薄く切り、少量の水を加えて柔らかくなるまでゆでました。ホウレンソウはさっとゆでて水にとり、アク抜きをして3cmほどの長さに切りました。それぞれの野菜をブレンダーやミキサーにかけてペースト状にして、牛乳を加えて火にかけたら、バターと塩を加えて温めます。野菜本来の味を味わってほしかったので、今回、調味料は、あえて「塩」のみで作りました。
各グループのスープを少しずつ、みんなで飲み比べすると予想通り、甘みの強い「カボチャ」が一番人気でした。しかし、「次に好きなスープは?」と尋ねると、どのグループも、自分たちが作ったスープを選んでいました。自分で作った料理はおいしく感じるものなのだと、再認識しました。
ポタージュスープは、「サラサラとした顆粒をカップに入れて、牛乳を注いで作るもの」と思っていた生徒も、自分で手軽に作れるものと知ることができて、楽しかったようです。「ありがとうございました。おうちでも作ってみたいです」と挨拶に来てくれた生徒もたくさんいて、とても充実した気持ちになりました。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。