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2024年5月16日
埼玉県のオリジナル品種「あまりん」が楽しめるいちご狩り
イチゴシーズンもそろそろ終盤ですが、埼玉県秩父市にイチゴが食べ比べできる観光農園があると知り、秩父市蒔田(まいた)にある「中蒔田 冨田農園」を訪ねてきました。
当日は、「あきひめ」「やよいひめ」「紅ほっぺ」「恋みのり」「かおりの」「あまえくぼ」「さつまおとめ」「星うらら」「あまりん」の9種類のイチゴが実っていました。
中でも楽しみにしていた「あまりん」は、埼玉県農業技術研究センターが開発して平成28年に品種登録された、新しい品種です。日本野菜ソムリエ協会が主催する「全国いちご選手権」では、埼玉県内の生産者が出品したこの「あまりん」が、去年と今年の2年連続で最高金賞に選ばれ、店頭でなかなか手に入らないという今年一番人気のイチゴです。そのイチゴが好きなだけ食べられるとは、なんとも贅沢ないちご狩りです。
最初に入ったハウスには、「あまりん」と「さつまおとめ」がありました。最初は、もちろん「あまりん」から!
(左上)あまりん :埼玉県のオリジナル品種。埼玉県秩父出身の落語家の林家たいへいさんが命名。甘みが強く果実の色ツヤが美しく、鮮やかな赤色。
(右下)さつまおとめ :鹿児島県農業試験場が育成。果実が大きく糖度が高く酸味が少ない。果皮は真っ赤だが中は白い。
次のハウスには、「あきひめ」「かおりの」「星うらら」「紅ほっぺ」の4種類です。
(左上)あきひめ :「久能早生」と「女峰」を親に持つ静岡県育成のイチゴ。甘みが強く細長い形が特徴。
(右下)かおりの :香りがとても良く、上品な香りが特徴のため、「かおりの」という名前が付いた三重県のイチゴ。酸味が少なく爽やかな味。
(左上)星うらら :山梨県北杜市から望む満天の星空のように輝いてほしいという思いと、春先のうららかな季節にも力を発揮できる品種であることから、「ほしうらら」と命名。果皮は光沢があり、酸味が穏やか。
(右下)紅ほっぺ :「章姫」と「さちのか」を親に持つ、静岡県育成のイチゴ。果皮・果肉とも鮮やかな紅色が特徴。大粒でジューシー。
続いて、「恋みのり」「あまえくぼ」「やよいひめ」のハウスに移動します。
(左上)恋みのり :農研機構九州沖縄農業研究センターが育成したイチゴ。大粒でふっくらした丸みのある円錐形が特徴。硬めの果肉で華やかな香りが特徴。
(右下)あまえくぼ :農研機構育成。「濃姫」「さがほのか」を親に持つ。甘みが強く食味が良い。
やよいひめ :群馬県育成のイチゴ。果実が大きく果肉がしっかりしている。甘みが強く酸味が穏やか。
この農園のいちご狩りは、時間の制限がないことも魅力的です。時間を気にせず、一粒一粒味の違いをゆっくりと楽しむことができました。
楽しみにしていた「あまりん」は甘みと酸味のバランスがよく、コンテストでの優勝が納得できる味でした。また、今回初めて味わった「さつまおとめ」は、桃のような香りと食感が気に入りました。どこかで出会うことがあれば購入したいイチゴです。
食べ比べのできるいちご狩りは自分の好みを見つけることができるので、来シーズンもぜひ訪ねたいと思います。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。