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2024年4月18日
春の味覚 のらぼう菜摘み
東京の西部に位置するあきる野市に、春の味覚「のらぼう菜」を摘みに出かけてきました。
のらぼう菜とは、江戸時代にオランダの交易船が持ち込んだセイヨウアブラナが原種ではないかと言われている、江戸東京野菜のひとつです。小中野(こなかの)地区にある子生(こやす)神社境内には、「のらぼうの碑」が建てられており、天明の大飢饉と天保の大飢饉の際に人々を飢餓から救ったという記録も残る、歴史ある野菜です。
旬は3月中旬から4月。あきる野市ののらぼう菜は、ギザギザの葉のふちや茎などに赤紫色がほんのりと出るのが特徴とされています。ナバナよりも苦味が少なく、茎の部分がとても甘いとのこと。
案内してくれた農園の櫻澤さんに「生でかじってみてください」と促されて採れたてののらぼう菜を食べてみると、アスパラガスのような食感で、とても強い甘みがありました。この周辺は寒暖の差が激しいため、のらぼう菜自身が寒さから身を守るために糖分を蓄積させるので甘みが増し、寒さで成長が抑えられるために柔らかく食べやすくなるのだそうです。また、冬場は害虫がほとんど活動しないため、ほぼ無農薬で栽培できることも魅力の一つです。
摘み取りは、主茎を抜くのではなく折り、脇芽を摘み取り、収穫します。面白いほど簡単に手でポキッと折れるので、夢中になって、ついついたくさん収穫してしまいました。
地元での調理法を尋ねると、おひたしやごま和え、みそ汁の具として食べるのが一般的とのことでしたが、クセのない野菜なので、和食だけでなく中華料理や洋風のお料理など、どんな料理にも合わせやすいと思います。
持ち帰ったのらぼう菜で作った料理を紹介します。
【材料】
のらぼう菜 200g
ポン酢 大さじ1杯
鰹節 適量
【作り方】
① のらぼう菜を3~4cmの長さに切り、熱湯に茎、葉の順に入れて茹で、水気をしぼる。
② ①をポン酢で和えて鰹節を添える。
【材料】
のらぼう菜 200g
米油 大さじ1杯
生姜 1片
醤油 大さじ1杯
砂糖 小さじ1杯
水 大さじ2杯
【作り方】
① のらぼう菜を3~4cmの長さに切り、熱湯に茎、葉の順に入れゆで、水気をしぼる。
② 生姜を千切りにする。
③ 小鍋に油を温め②を入れて炒め、醤油・砂糖・水を入れて沸かす。
④ ③に①を入れる。
【材料】(2人分)
のらぼう菜 100g
塩鮭 2枚
しめじ 100g
ニンニク 1片
鷹の爪 1本
オリーブオイル 大さじ2杯
スパゲッティ 160g
【作り方】
① のらぼう菜を小口切りにする。しめじは子房に分ける。ニンニクはみじん切りにする。鷹の爪は小口切りにする。
② フライパンにオリーブオイル温め、塩鮭を両面焼き付けてから粗くほぐす(骨と皮は除く)。
③ ②にニンニク・鷹の爪・しめじを加えて炒め、のらぼう菜も加えて炒める。
④ スパゲッティを表示通りゆでてから③に加えて和える。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。