MENU
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2021年5月17日
密を避けて楽しめる観光農園 ~メロンの安田農園~
3回目の緊急事態宣言が出る直前だったので、出かけてもよいか少しためらいましたが、千葉県の南房でメロン栽培を行っている安田農園では、密を避けてハウス見学ができると知り、訪ねてきました。事前の電話予約が必須なので、密になる心配がありません。
■「1苗1玉」の最高級マスクメロン
安田農園は千葉県南房総市千倉町の小高い山あいにあります。南房総といえば"海の幸"のイメージがありますが、花や米、野菜など農業も盛んです。安田農園の安田さんも、メインのメロンのほか、米も栽培しているそうです。
メロンのハウスは8棟あり、それぞれのハウスには、10日ずつずらして植えたメロンの苗が整然と並んでいます。植付けから30日のメロンの苗には、黄色のかわいい花が咲いています。ウリ科の植物なので、花もキュウリそっくりです。ここに甘いメロンが育つのは不思議な気がしました。
花をつけてから10日もすると、実がついて育ち始めます。安田さんは、おいしいメロンを育てるために、1本の苗に1つのメロンのみを育てています。この時点で、メロンの重みで枝が折れないように、上からひもで枝を吊してありました。マスクメロン特有の網目模様はまだ見られず、表面はツルンとしています。
さらに10日後、植付けから50日ほどたったメロンには、網目模様が現れます。ここから約30日、植付け80日ほどで収穫です。メロンの網目模様は、果肉が育つことで皮の表面がひび割れ、コルク状に固まることでできるので、収穫間際のメロンは、ひびが盛り上がってくるそうです。中でも、細かい網目が均等に入っているものが、おいしいメロンとのこと。今後、メロンを選ぶときにチェックしてみようと思います。
収穫直前のメロンのハウスには、甘い香りが立ちこめています。日差しをよけるために新聞紙で覆われたメロンは、いよいよ出荷間近! という感じです。
■笑みがこぼれる試食タイム
安田農園では、入園料を支払うと、もれなく試食ができます。メロン4分の1個、2分の1個、食べ放題(8月20日~11月20日の期間限定)のプランがあり、メロンハウスを眺めながら、食べ頃に冷えたメロンを食べることができます。
肉厚な果肉は果汁がたっぷり。濃厚なのにすっきりした後味で、「品の良い」という言葉がふさわしい甘味です。購入できるお店はと尋ねると、ほとんどのメロンが東京都内の高級デパートの果物売場に並ぶとのこと。それが納得できる、おいしさです。
■お勧め! メロンボウル
自宅でも味わいたいと思い、お土産用にひとつ買って帰ることにして、1週間後に食べ頃になるメロンを選んでもらいました。
そのまま食べてもおいしいですが、連休中のごちそうの一品として、モッツァレラチーズ、生ハムとあわせて、生ハムメロンボウルを作りました。
半分に切ったメロンのタネを取り除き、果肉を一口大にくり抜きます。そこに直径2cmほどのモッツァレラチーズと、食べやすい大きさに切った生ハムを加えて、ホワイトバルサミコ酢、エキストラバージンオリーブオイル、塩をふりかけました。
外出がままならない家籠りの食卓が、この一皿で華やぎました。
コロナが落ち着いたら、ぜひまた訪ねたい農園です。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。