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「野菜ソムリエ」の元気を作るおいしい食卓【79】

2020年8月18日

野菜で元気に!函南めぐり野菜


野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター 田代由紀子   


 コロナ禍で生産者さんを訪ねることがはばかられる今日この頃。SNSがきっかけで知り合いになった、神尾ファームの神尾かほりさんに旬の野菜を宅配してもらい、メールでお話を伺うことにしました。

 神尾ファームは静岡県の東部、田方郡函南町にある農園です。酪農が盛んなこの地域の資源である完熟牛ふんの堆肥を使用し、低農薬の地域循環型農業を行っています。神尾ファームの野菜は、「めぐる季節の恵」「めぐる命の恵」との思いから名づけられた函南町の認定ブランド「函南めぐり野菜」として販売していますが、このネーミングもかほりさんの考案とのこと。


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 野菜を露地栽培のみで生産することで、野菜本来の旬を大事にしていることが神尾ファームの自慢です。
 自身で作った野菜のおいしさを知ってもらうために、近隣のテーマパーク「酪農王国オラッチェ」にあるファーマーズマーケットで自ら店頭に立ち、野菜の説明やレシピを紹介することも、かほりさんならではの活動でしたが、今回の休業や自粛で、一時はそれもままならない時期があったようです。


tashiro_79_7.jpg そのような状況だからこそ、「野菜ソムリエ仲間に野菜で元気を届けたい!」「沢山の野菜ソムリエのみんなと繋がりたい!」と『100人の野菜ソムリエに神尾ファームの野菜を届けたい!』というプロジェクトを立ち上げました。私もその100人のひとりとして、野菜を送ってもらいました。
 長雨の影響で苦労されたようですが、届いた野菜はどれも色鮮やかで、力強さを感じるものばかり。元気を届けたいという思いが伝わる野菜たちでした。
 同封されていたかほりさんのメッセージ「長雨の中、がんばってくれている野菜に感謝しています」からも、野菜への思いが伝わり、おいしさを存分に生かして、おいしくいただかなくては、という思いがわいてきました。

 とくに、鮮やかな色が特徴のジャガイモ「シャドウクイーン」と、夏ならではの葉物野菜「金時草」は、美しい紫色を生かした料理でいただきました。
 笑顔で食卓を囲みながら、かほりさんの「野菜を手にした方の笑顔を想像し野菜を育てています」という言葉が心に響きました。


【シャドウクイーンとレッドムーンのチップス】
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【作り方】
① ジャガイモをスライサーで薄くスライスする。
② 電子レンジにオーブンペーパーを敷き、①を重ならないように並べる。
③ 600Wで3分加熱する。
*機種によって加熱時間が異なりますので、様子を見て追加で加熱してください。
(写真はシャドウクイーン中2個、レッドムーン大1個分)


【金時草ちらし寿司】 
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【材料】(4人分)
金時草(葉のみ)  50g
ごはん       茶わん4膳分(米2合分)
酢         60cc
砂糖        大さじ1
塩         小さじ1
キュウリ      1本
ツナ缶(水煮)   1個
煎りごま      小さじ2
筋子        40g


【作り方】
① 酢・砂糖・塩を混ぜておく。
② 金時草の葉をさっとゆで、水気を絞り5mm幅に刻み、①に漬ける。
③ 薄くスライスしたキュウリに塩を少々まぶし(分量外)、水気を絞る。
④ 温かいごはんに②を加えて混ぜる(ピンク色になります)。
⑤ ④の粗熱が取れたら、③、水分を切ったツナ、煎りごまを加えて混ぜる。
⑥ 器に盛り、筋子をトッピングする。

たしろ ゆきこ

野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。

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