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「野菜ソムリエ」の元気を作るおいしい食卓【75】

2020年3月17日

うど料理講習会「もっと手軽に! 小平産うどで洋風料理」で、ウドの魅力を伝えました


野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター 田代由紀子   


 店頭に春野菜が並ぶ季節になりました。タラの芽、フキノトウ、新ジャガや春キャベツ、どれもこの季節ならではの味覚ですが、私が毎年楽しみにしているのは、地元産の「東京うど」です。さわやかな香りがあり、生ではシャキシャキ、加熱するとトロトロの食感が楽しめます。和風料理だけでなく、洋風や中華風の料理にもよく合う万能野菜です。

 今年は、私の住む東京都小平市と小平市野菜組合うど部会、JA東京むさし小平地区共催の『うど料理講習会「もっと手軽に! 小平産うどで洋風料理」』と題したイベントの講師を務めることになりました。


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 20代から70代と幅広い年齢層の、20数名の参加がありましたが、ほとんどの方が、ウドは酢味噌和えか天ぷら、皮はきんぴら以外では食べたことがないとのことでした。また、今回初めてウドを見る、食べるという方も数名いました。これは、開催前から予想していたことで、あえて「洋風」の料理を紹介して、ウドの汎用性を伝えたいと思っていました。


■ウドの洋風レシピ4品
 紹介したのは下記の4品。どれも手軽に作れる料理です。直径2cmほどのウドであれば、皮をむかずにそのまま調理しても、皮が気になることはありません。軟白ウドが手に入ったら、ぜひ試してみてください。


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●ウドポトフ
【材料】 4人分
ウド         1本
キャベツ       2分の1個
ニンジン       1本
ウインナーソーセージ 4本
手羽先        4本
水          適量
ローリエ       1枚
塩          適量
粗びき黒こしょう   適量


【作り方】
①手羽先をフライパンに入れ、表面に焼き色がつくまで焼く。
②ウドを5cm長さに切る。キャベツは芯をつけたままくし形に4等分する。ニンジンは4等分に切る。
③鍋に①、②、水、ローリエを入れ、蓋をして火にかけ中火で20~30分煮る。
④③にソーセージを加えて4~5分煮て、塩を加える。
⑤器に盛り、粗びき黒こしょうをふる。


●ウドのペペロンチーノ
【材料】 4人分
ウド          100g
ニンニク(みじん切り) 1片
鷹の爪(小口切り)   1本
オリーブオイル     大さじ1杯
塩           小さじ2分の1杯
スパゲッティ      200g


【作り方】
①ウドを長いままピーラーでスライスする。
②フライパンにオリーブオイル・ニンニク・鷹の爪を入れて弱火にかけ、香りがたったら①を加えて炒め、塩で味を整える。
③スパゲッティを表示通りゆで、②に加えて和える。


●ウドの洋風白和え
【材料】 4人分
ウド       100g
ニンジン     20g
ホウレンソウ   少々
絹ごし豆腐    80g
クリームチーズ  15g *常温にしておく
すりごま(白)  小さじ2杯
薄口しょうゆ   小さじ1杯
塩        少々


【作り方】
①ウドとニンジンは千切りにし、さっとゆでる。
②ホウレンソウはゆでて、食べやすい大きさに切る。
③軽く水切りした豆腐、クリームチーズ、すりごまを合わせ、薄口しょうゆ・塩を加える。
④ ③に①、②を加えて和える。


●ウドとイチゴのサラダ
【材料】 4人分
ウド      100g
イチゴ     2分の1パック
アボカド    1個
*レモン果汁   大さじ1杯
*オリーブオイル 小さじ1杯
*塩       少々


【作り方】
①ボウルに*の調味料を入れてよく混ぜる。
②ウドを1cmに切り、①のボウルに入れる(ウドが太い場合は半分に切る)。
③イチゴも半分に切り、①に入れる。
④アボカドは1.5cmに切り、①に入れる。
⑤アボカドをつぶさないよう、全体を混ぜ合わる。


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 調理後の試食タイムには、ウドの生産者さんが栽培方法や歴史を紹介し、「ウドは数少ない日本原産の野菜で、和食だけでなくさまざまな料理に合います。これを機に、もっとウドを食べてください」とPRがありました。参加した方々は、おみやげのウドで、自宅でもウド料理にチャレンジし、味わってくれたことでしょう。

たしろ ゆきこ

野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。

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