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「野菜ソムリエ」の元気を作るおいしい食卓【70】

2019年10月16日

2019 秋「体験農園」のようすと、おうち菜園


野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター 田代由紀子   


 残暑の長引いた今年の秋ですが、体験農園では例年通り作業が進んでいます。

 今年の夏はインゲンと甘長唐辛子が大豊作! 毎日のように手を変え、品を変え、食卓に並びました。毎年楽しみにしているトマトは長雨のせいで実が割れてしまうものが多く、野菜作りの難しさを痛感しました。
 8月末にはそれらの夏野菜を片付け、ネギの定植、ニンジンの種まきを終えました。毎年、暑さで枯れたり台風の大雨で種が流れたりすることが多いニンジンは、今年は順調に生育しています。


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 9月早々にはブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、アスパラ菜の苗を植えました。ダイコン、ハクサイの種もまきましたが、シンクイムシにかじられて、まき直しをすることに。うまく育つか心配です。

 10月に入ると、冬野菜の準備の最終段階です。ホウレンソウ、シュンギク、コマツナの種まきをします。葉物野菜はいくらあっても重宝するので、きちんと芽が出てくれることを願っています。
 毎年食べきれないほど収穫できるサトイモと今年で2度目の落花生は、収穫まであと少し。どんな料理にして食べようかと、今からとても楽しみです。


 このように少しずつ苗が大きくなり、畑には緑色が増えてきましたが、今は収穫できるものがないさびしい時期です。そこで、家の中でも手軽に短時間で育つ野菜を育てることにしました。

 1つは豆苗で、スーパーで買ってきた豆苗を種から3cmほど残して切り、再生栽培しています。一般的に「豆苗の種が入る大きさの容器に入れて水を張って」と言われますが、わが家では、容器には入れずにそのままキッチンの隅に置きます。朝昼晩とキッチンに立つたびに、水をたっぷりかければ十分育ちます。半日ほどで葉先が日の当たる方向に延びていく様子は、なんともかわいらしいです。


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 もう1つは、ベビーリーフ、葉物野菜の幼葉です。ミズナ、タアサイ、ルッコラ、レッドマスタード、からしミズナ、コマツナの種がミックスされたものをベランダのプランターにまきました。サラダのトッピングやお料理の付け合わせなど、少し野菜をプラスしたい時にさっと摘んで使えるので、とても便利です。夏場はすぐに虫に食べられてしまいますが、この季節は上手く育ってくれそうなので、しばらく常備したいと思います。
 豆苗、ベビーリーフとも、さっと食べられる便利野菜。ビタミン・ミネラルも豊富で栄養価も高いので、家族や知人にも家庭菜園を勧めています。豆苗で作る、この料理もおすすめです。


【豆苗と桜エビのレンジ蒸し】

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【材料】 
豆苗       1パック
桜エビ      小さじ1
醤油       小さじ2
酒        大さじ1
ゴマ油      小さじ1


【作り方】
①豆苗の根本を切り、半分の長さに切る。
②耐熱容器に材料をすべて入れ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で1~2分加熱する。

たしろ ゆきこ

野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。

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