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「野菜ソムリエ」の元気を作るおいしい食卓【67】

2019年7月17日

インゲンが大豊作!


野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター 田代由紀子   


 私の小さな畑でも、夏野菜が次々に収穫できるようになりました。

 梅雨の晴れ間を選んでジャガイモ掘り。今年はメークインとキタアカリを栽培しました。どちらも例年より少し小ぶりでしたが、味には影響なく、素揚げや煮物、ポテトサラダとおいしく食べています。

 今年のナスはとても順調で、しばらくお店で買わなくてよいほど、たわわに実をつけています。ナスは和食、洋食、中華料理とどんな料理にも使えるので、毎日収穫できると本当に便利な野菜です。もっぱらのお気に入りは、電子レンジで作る蒸しナス。ヘタを切り落とし、包丁の刃先で数か所皮切り込みを入れたナスを1つずつラップに包み、3分ほど電子レンジにかけるだけ。しっとりやわらかな蒸しナスになります。ショウガ醤油でよし、酢醤油でよし、和え物によし、と重宝しています。

 トウモロコシと枝豆も少しずつ収穫できるようになり、例年に比べ、少し早めの夏の味覚を楽しんでいます。


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 続々と夏野菜が採れていますが、今年一番の豊作はインゲン! 2、3日畑へ行くのを怠ると、たくさんの実が重たそうに実っています。
 緑黄色野菜のインゲンはβカロテンを豊富に含んでいます。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換され、不足すると免疫力の低下を招くと言われています。また、糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変えるときに必要となる、ビタミンBや代謝に関わるアミノ酸のリジンやアスパラギン酸も含んでいるので、疲労回復効果、夏バテ予防効果が期待できる食材です。畑の恵みをありがたくいただいています。

 そんなインゲンの簡単料理をいくつかご紹介します。


■インゲンと牛肉のオイスターソース炒め
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・固ゆでにしたインゲンを3~4cmの長さに手で折っておく。
・フライパンにゴマ油をしき、生姜・にんにくのみじん切りを炒め、細切りにした牛肉を加えて炒める。
・肉に火が通ったらオイスターソース、醤油、インゲンを加えて炒め、水溶き片栗粉でとろみをつける。


■インゲンとツナのレンジ蒸し
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・インゲンを3~4cmの長さに手で折る。
・耐熱容器にインゲン、薄口醤油、味醂、鶏ガラスープの素を入れて電子レンジで4~5分加熱し、よく混ぜる。


■インゲンと豆腐の塩煮
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・固ゆでにしたインゲン3~4cmの長さに手で折る。
・フライパンに鶏がらスープを入れて温め、背ワタをとったエビ、さいの目に切った豆腐を入れて一煮たちさせたらインゲンを加える。
・水溶き片栗粉でとろみをつける。


■インゲンのごまおかか和え
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・インゲンをゆで、3~4cmの長さに手で折り、すりごま、かつおぶしを加えてよく混ぜ、醤油を加えて和える。


 以前は包丁を使ってインゲンを切っていましたが、あまりにも量が多くて大変だったこと、また、インゲンに味がなじみやすいような気がして、今シーズンは手で折ることにしました。栄養豊富なインゲン、まだまだいろいろ楽しみたいと思います。

たしろ ゆきこ

野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。

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