農業のポータルサイト みんなの農業広場

MENU

「野菜ソムリエ」の元気を作るおいしい食卓【66】

2019年6月18日

小平市「フクシマストロベリーファーム」


野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター 田代由紀子   


tashiro_66_1.jpg 今年のイチゴの季節がそろそろ終わりとなった5月末。灯台下暗し、わが家から徒歩10分ちょっとの場所にイチゴの摘み取りができる農家さんがあると知り、訪ねてきました。


 「フクシマストロベリーファーム」というこのイチゴ農園は、交通量の多い通りから少し入った場所にあります。入口のバラのアーチをくぐり、梅や柿の木の緑あふれる小道を進むとイチゴの甘い香りがしてきます。その香りの先にハウスがあります。ハウスに入ると、さらにイチゴの香りでいっぱい。シーズン最終日でイチゴの数が少ないのにこの香りですから、最盛期にはどんなことになるのでしょう。


tashiro_66_9.jpg  tashiro_66_3.jpg


 受付でプラスチックの器とハサミを受け取り、靴を脱ぎます。そう、この農園は土足厳禁! ハウス内に外からの土などを入れないために、入口でハウス専用のスリッパに履き替えるのです。そのせいか、ハウスの中はとてもきれいです。
 上下2段のプランターが品種ごとに並んでいますが、驚いたのは、その大きさです。これで半年以上イチゴが実をつけるのかと思うほど、コンパクトなサイズです。また、土の代わりに杉の皮を利用した素材の培土が入っていて、とても軽量なのだそうです。


tashiro_66_2.jpg  tashiro_66_4.jpg  tashiro_66_5.jpg


 今シーズンのイチゴは「紅ほっぺ」、「とちおとめ」「かおりの」の3種類。すでに、「とちおとめ」と「かおりの」は大粒のイチゴが少なくなっていましたが、2人家族のわが家での食べ比べには十分な量を摘み取ることができました。
 この農園は「食べ放題」ではないので、摘み取ったイチゴは受付で計量をして料金を支払います。せっかくなので、併設されている赤と緑のイチゴカラーのテーブル席で3種類のイチゴを食べ比べしてみると、完熟したイチゴは、店頭で購入するイチゴと違って甘みが強く、味も濃いと感じました。


tashiro_66_6.jpg  tashiro_66_7.jpg


 本来、イチゴはそのまま食べるのが一番おいしいと思いますが、今シーズン最後のイチゴなので、可愛い赤い色と甘みを生かしたお料理に仕上げてみました。


【紅ほっぺとホタテのマリネ】

tashiro_66_8.jpg


【材料】(2人分)
紅ほっぺ    4粒
ホタテ(刺身用)4個
白ワインビネガー 小さじ1杯
オリーブオイル  小さじ1杯
塩        少々


【作り方】
①ホタテの両面に塩をふり、しばらく置く。
②沸騰した湯に①を入れてすぐに取り出し、氷水に取って水気をふき取り、食べやすい大きさに切る。
③紅ほっぺは縦に4等分に切る。
④ボウルに白ワインビネガー・オリーブオイル・塩を入れてよく混ぜ、②④を加えて和える。
⑤冷蔵庫で冷やす。


ホタテの旨味、イチゴの甘みと酸味がマッチした一品です。ぜひ、お試しください。

たしろ ゆきこ

野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。

「2019年06月」に戻る

ソーシャルメディア