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2019年4月18日
発表会にて高糖度ミニトマト「オスミックトマト」を味わう
昨年の夏、とあるイベントで糖度の高いミニトマトを試食しました。栽培方法に特徴があるらしいと聞きましたが、その後店頭で見る機会もなく記憶が薄れていたところ、そのトマトの新商品・事業展開発表会の案内をもらい、先日参加しました。
そのトマトは株式会社オーガニックソイル(2019年5月1日から株式会社OSMICに社名変更)が手がけるミニトマト「オスミックトマト」です。オスミックソイルという自社開発の高密度微生物有機培養土を使い、太陽光利用の環境制御ハウス、オスミックハウスで栽培したミニトマトで、現在は千葉県、茨城県、愛知県で作られ、生産量は2haで300t。今年度は兵庫県、岡山県などでも生産が始まり、栽培量は格段に増加するとのことです。
そして、今回新たな商品として発表されたミニトマトは「OSMIC first(オスミックファースト)」。オスミックハウスで収穫された糖度12度以上のフルーツトマトです。既存の商品も一粒一粒光センサーで選別し、その糖度を星(スター)の数で表し、「3star」、「4star」、「5star」、「プレミア」という商品名で販売していますが、今回は、さらに甘みの強いトマトが販売となりました。化粧箱に美しく並ぶミニトマトは、野菜というより高級フルーツのようです。価格も一般向けではなく、贈答用のとのことでした。
発表会とともに開催されたパーティーではイタリアン、中華、和食、スイーツと、姿を変えたオスミックトマトが供されましたが、そのすべてが有名シェフ(イタリアンの落合務氏、中華の脇屋友嗣氏、和食の笠原将弘氏、パティシエの鎧塚俊彦氏)が直々に考案したメニューでした。シェフ4名もゲストとして招かれて、調理デモンストレーションやトークショーも行われ、料理好きには夢のようなひと時でした。
トマトにイチゴを合わせたフルーティーなガスパチョ(冷製スープ)、トマトから抽出した透明のジュースで作った涼しげなカプレーゼ、トマトの酸味がさわやかな酢豚、トマトの旨味が効いているエビのチリソース、ほんのり甘いトマトのマリネなど、トマトのおいしさを最大限に生かした美しい料理の数々。中でも笠原シェフの「トマトとしらすの炊き込みごはん」は、自宅でも手軽に作れそうな一品。半分に切ったトマトをお米にのせ、薄口しょうゆと酒を加えて炊飯し、炊きあがりにしらす、大葉の千切り、白ごまを散らすというもの。すぐに自宅で作ってみたいと思う一品でした。
オスミックの生産システムは、海外からのオファーも多く、近々中国やインドネシアでも事業展開を予定しているとのこと。また、ミニトマトの栽培だけでなく、農と食のテーマパークの開業も予定。オスミック栽培のトマトやイチゴをはじめ、いろいろな野菜の観光農園、貸し農園、マルシェ、一流シェフ監修のレストランモール、グランピング、簡易宿泊施設などを併設した「参加型農業テーマパーク」で、地域社会のコミュニティとして、地方創生の一端を担いたいとのことでした。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。