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2019年2月15日
「原木しいたけ植菌」を体験しました
便利な時代になりました。SNSを利用していると、関心のありそうなイベント情報が次々と届きます。
今回はSNSで知ったイベント「原木しいたけ植菌ワークショップ」に参加しました。会場は東京の八王子市北西部、小津町にある古民家です。ここは、耕作放棄地や荒れた山林の再生、地域交流や地域の魅力発信を目的としたNPO法人小津倶楽部の拠点。シイタケの菌を植え付ける原木も、小津町の森林の間伐材だと説明がありました。
最初に、トラックに積まれた1mほどの長さのコナラの原木の中から1本選びます。直径が7~8cmものから20cm近いものまで、さまざま。細いものはシイタケの菌が榾木全体に行きわたりやすいので、早く収穫できる可能性が高く、太いものは収穫まで時間がかかるが、数年にわたりシイタケが出てくる可能性が高いとのことでした。私が選んだのは、直径10cm程度の細目のもの。できれば、早くシイタケが出てくる様子を見たいから、そして、思いのほか原木が重たくて、それ以上太いものは運ぶのが困難だったからです。
原木を選ぶと、次は作業台に運び、種菌と呼ばれるシイタケ菌を植え付ける穴を開けます。初めて使う電気ドリル。見ていると簡単そうに思える道具も、いざ使ってみると慣れるにはコツがいります。縦方向に20cm間隔で、一直線に穴を開けます。次にほんの少し回転させて、最初の穴から4cmほど離して、穴と穴の間に千鳥状になるようにまた穴を開け、一周します。
そして、いよいよ次はシイタケ菌の植え付け。開けた穴に直径1cm弱の駒を差し込み、金づちで打ち付けます。そこで、参加者一同勘違いに気づきます。駒を打ち付けた個所からシイタケが出てくると思っていましたが、種駒は、あくまでも原木に菌をまん延させるため。シイタケの出てくる場所ではないそうです。
この状態で自宅に持ち帰り、直射日光を当てないよう、原木が乾かないよう管理します。管理がうまくいけば、1年半後の秋頃にはシイタケが出てくるはず、とのこと。マンションのベランダでこのような環境が作れるのか、試行錯誤が必要になりそうです。
自分で育てたシイタケを夢見て、その日はシイタケ料理に。肉厚のシイタケが手に入った時には必ず作る「シイタケのオイスターソース煮込み」です。簡単なのにとてもおいしいのでレシピをご紹介します。
【材料】
シイタケ(大きなもの)6個
片栗粉 小さじ2
ごま油 小さじ2
水 150cc
オイスターソース 大さじ1
砂糖 小さじ1
コマツナ 100g
ごま油 小さじ1
【手順】
1.シイタケの石づきを取り半分に切り、片栗粉をまぶす。
2.フライパンにごま油を引き、1の両面を焼く。
3.2に水、オイスターソース、砂糖を加えてシイタケに火が通るまで煮る。
4.食べやすい長さに切ったコマツナをごま油で炒め、3とともに器に盛る。
今回お世話になった小津倶楽部では、シイタケの植菌だけでなく、さまざまなイベントを企画しているそうで、次回は「うどん打ち体験」が開催されるとのこと。小津町の畑で育った小麦を石臼で挽き、その粉をこねてうどんを打つという、貴重な体験ができるようです。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。