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2016年2月19日
深谷カルソッツ!
カルソッツをご存知ですか。カルソッツとは、スペインのカタルーニャ地方のネギのこと。見た目は日本の根深ねぎですが、タマネギを改良した甘みの強い野菜です。スペインでは、カルソッツを泥が付いた状態で炭火に乗せ、真っ黒になったところで外側の皮を引き剝がし、中心の白い部分にたっぷりのロメスコソース(ナッツやトマトで作ったソース)をつけて、大きな口を開けてかぶりつく! そんな料理が一般的です。
1月の最終日曜日には毎年「カルソッツまつり」が開催されるほど、カルソッツはカタルーニャ地方の冬の風物詩なのです。
そんなカルソッツを日本でも食べられると聞き、ネギの一大産地、埼玉県の深谷を訪ねてきました。毎年1月の最終日曜日に「深谷ねぎまつり」が開催されているのです。
会場の瀧宮神社の鳥居をくぐると、炭の臭いとネギの甘い香りが漂ってきました。一目散に「深谷カルソッツ」のコーナーへ。さすがにネギの産地、炭火焼き用として用意されていたネギは6品種。今回誘ってくれた野菜ジャーナリストの篠原さんにアドバイスしてもらい、坂東、龍翔、龍まさりの3種を選び、炭の上に置き、炭火で暖を取りながらしばし待つことに。
ネギの皮が真っ黒になり、プチッとはじけた皮の間からグツグツとネギのジュースがあふれれば、おいしく焼けた合図です。一番外側の皮を一気に引き抜くと、真っ白なネギが現れます。どのネギも甘くて、ジューシー! しかも、同じように焼いたネギですが、食感や甘みが微妙に違い、品種の特徴を試すことができる、ぜいたくな食べ比べでした。
スペインと違う点は「ロメスコソース」はなく、醤油・塩・味噌マヨ・焼肉のタレ・スウィートチリソースに加え、チョコレートや砕いたポテトチップス、はちみつにシナモンを加えたハニーシナモンなど、変わり種もそろっていたこと。野菜であるネギが、意外にも甘いものと合うことがわかり、大発見です。
会場では、地元のレストランやお店が出店している飲食ブースも充実していました。ネギ入りのほうとう、極太のネギの入ったねぎ汁、ネギのポタージュスープ、ごま油で和えた刻みネギがはさんであるネギ塩ドッグ、ネギ入りの焼き小龍包、お団子の間にネギを刺した「みたらしねぎ」やネギのジェラートまで。ネギのフルコースが楽しめるようなラインナップです。
また、ひときわ目をひいたのが、美しい赤紫色の赤ねぎと白い深谷ねぎをセットにした「紅白葱」。この紅白葱で色鮮やかな料理を作ったので、ご紹介します。
【材料】
ねぎ 1本
赤ねぎ 1本
豆腐 1丁
ごま油 大さじ1杯
鶏ガラスープ 200cc
水どき片栗粉 適量
塩 適量
【作り方】
1. 赤ねぎの外側の1枚を外し、みじん切りにする。
2. 赤ねぎの中心とねぎを2cmの長さの小口切りにする。豆腐も2cm角に切る
3. 鍋にごま油を入れて2を焦がさないように炒め、鶏ガラスープ、豆腐を加え一煮立ちさせて塩で味を整え、水溶き片栗粉でとろみをつける。
4.器にもり、1の赤ねぎのみじん切りを散らす。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。