MENU
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2015年3月18日
農家さんの素敵な冬のイベント
今年の冬は、知り合いの農家さん開催の素敵なイベントに何回か参加しました。昔ながらの日本の行事や、この季節ならではの野菜収穫体験など、貴重な体験ができるのも、農家さんの長年の経験があるからこそ。初めて目にする年季の入った道具に触れるのも新鮮でした。
餅つき新年会と江戸東京野菜
江戸東京野菜を数多く栽培している、西東京の矢ヶ崎農園さんの餅つき新年会。大きな蒸し器で蒸したもち米を大きな臼でペッタン、ペッタン。ひさしぶりに見る光景でした。
つきたてのお餅はそれだけでおいしいですが、「江戸東京野菜」が縁で集まったこの会では、お餅に合わせる薬味も江戸東京野菜! 「砂村一本ねぎとかつおぶし」、胡麻油と醤油を合わせてわさびをといた「胡麻わさび」、「亀戸だいこんの大根おろし」。そして、細長い形が特徴的な品川カブを使った「豆乳仕立ての品川汁」に、「高倉ダイコンの食べ比べ」。漬け時間の異なるたくあんや干し大根の煮物やゆず漬けなど、貴重な江戸東京野菜のダイコンを存分に楽しみました。
ウドの収穫体験とウド尽くしのランチ会
昨年このコラムでご紹介した、小平市のウド生産者、小野農園さん。今年もウドのシーズンがやってきました。
ウド室の幻想的な光景が忘れられず、知人にもその感動を味わってほしくてイベント開催を知らせたところ、多くの参加がありました。3mほどの深さのウド室へ降り、室での収穫も体験。ウドの栽培方法やウドの需要や価格の今昔などの話も伺い、ウド栽培を続ける大変さを知ることもできました。
収穫体験のあとは、ウドづくしのランチ会。ウドのおいしさを知りつくした農家ならではのお料理の数々でした。スーパーで販売しているくらいの太さのウドであれば、皮をむかなくても柔らかく、十分おいしいことも体感。生のままサラダ感覚で食べるウドや甘酢漬け、ごま和え、炒め物、煮物など、どれもウドのさわやかな香りと食感を楽しめました。なかでも、ウドの千切りを薬味としたけんちん汁が「目からうろこ」の使い方で、参加者も大絶賛でした。
トマト農家さんでの寒仕込み味噌
最後は「一緒にお味噌をつくりませんか?」と誘いを受けて訪ねた、川口のトマト農家さん。庭先には、すでに大きな鍋に大量の大豆が湯気をたててゆでられていました。こだわりの大豆はそのまま食べても甘くてホクホク、つまみ食いの手が止まらなくなります。お湯を切った大豆をミンサーにかける作業は、子どもたちのお楽しみ。きれいにつぶれた大豆に、あらかじめほぐして塩と混ぜた麹を加えよく混ぜて、味噌玉を作り容器に詰めて完成です。あとは麹の力と時間がおいしいお味噌にしてくれるはずです。
味噌作りのあとは、大きなテーブルを囲んで、昨年仕込んだ味噌を使った豚汁や、それぞれ持ち寄った料理を楽しみながら、話に花が咲きました。
収穫が始まったばかりだというハウスのトマトも見学させてもらいましたが、ちょっとした衝撃を受けました。広々としたハウスにゆったりと植えられたトマトの苗は、今まで見たものとは異なり、好き勝手自由きままに伸びているようでした。あと1~2カ月もたつとさらに幹が太くなり、枝葉も生い茂り、トマトがたわわに実るとのこと。その頃のようすも見てみたいものです。
今回も、野菜がご縁で知り合った皆さんと、たくさんの新たなつながりに感謝です。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。