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2015年2月19日
イチゴ食べ比べフェスタ2015
今年は2015年。15=イチゴイヤーということで、あちらこちらでいちごの話題を耳にします。近年、いちごの新品種は続々と増え、現在約250種の品種が登録されているとのこと。県をあげての品種改良も盛んに行われ、新しいブランドの登場がますます楽しみです。
2月15日、イチゴの日に開催されたいちごの食べ比べイベント「イチゴ食べ比べフェスタ2015」に参加しました。
用意されたイチゴは全部で13種、早採りと完熟の食べ比べも合わせて15個のイチゴをいただきました。おなじみのイチゴや、ちょっと懐かしく感じるイチゴ、初めて目にするイチゴまで、採れたて新鮮なイチゴが勢ぞろい。
そしてすべて、茨城県のイチゴの生産者「むつみ農園」の酒井さんご夫妻が栽培されたものだというのも驚きです。
左 :むつみ農園酒井さんご夫妻 / 右 :イチゴハウス内部
(画像提供 :野菜ジャーナリスト 篠原久仁子)
イチゴ栽培を始めた当初は2~3種類だったとのことですが、「新しい品種が出ると、つい・・・」と探究心旺盛な酒井さん。これからも新しいイチゴを手がけられることと思います。
イベントの主催であり、ナビゲーターである「野菜ジャーナリスト」篠原久仁子さん(右)によると、「酒井さんのハウスは、とにかくきれい。ゴミ一つ落ちていません。大きなハウスが4棟もあるというのに、落ちているのはイチゴの花びらくらい」だそうです。また、「イチゴにかける愛情が徹底しています。イチゴが傷むので、収穫から出荷までイチゴには一度も触らぬよう、細心の注意をはらっています」。一つ一つ、イチゴのつるを持ち、収穫するのだそうです。
この日のイチゴは最良の状態のものをと、朝採りに近くなるよう前日の深夜に収穫したもの。食べ比べ用のセットに箱詰め、さらにはイチゴにダメージがないよう自ら車で運んで来た、愛情たっぷりのイチゴたちでした。ちなみに、イチゴには表裏があるので、箱詰めも人任せにはできないようです。
食べ比べのラインナップを紹介すると、
上列左上から順に
「おいCベリー」(1番目)
ちょっと無骨な形ですが、ビタミンCを多く含む、高付加価値イチゴ。総ポリフェノール含有量が多く、抗酸化作用が高い。
「もういっこ」(2番目)
宮城県オリジナル品種。ついつい「もう1個」と手を伸ばしたくなる、すっきりとした甘みのいちご。
「おおきみ」(3・4番目)
大きな果実から由来のいちご。オレンジがかった果肉が特徴。収穫のタイミングで風味が変わる。
「とちおとめ」(5番目)
栃木県生まれで東日本では定番のいちご。ストレートな甘さが強い。
中列左から
「レッドパール」(1番目)
宝石のような輝きがあり、華やかな味わいのいちご。果肉の中まで赤い。
「つくばミルキー」(2番目)
むつみ農園オリジナルの真っ白ないちご。育成途中のレアものです。
「紅ほっぺ」(3・4番目)
静岡県生まれの品種でコクのある甘みと香り。中まで赤いことも特徴。
「桃薫(とうくん)」(5番目)
名前の通り、桃や南国の果物を思わせる香り。サーモンピンク色が特徴。
最下列左から
「むつみSweet」(1番目)
まるでスイーツのように甘い。小粒の姿もキュート!
「女峰」(2番目)
1969年から栃木県の農業試験場で交配・選抜・育成を重ねた末に生まれた品種で、1985年に品種登録された、かつての主流品種。ほどよい酸味のあるいちご。イチゴらしい形が美しい。
「ひたち姫」(3番目)
茨城県のオリジナル品種。果肉がやわらかく、糖度が高い。
「やよいひめ」(4番目)
群馬県オリジナル品種。大粒で果肉がしっかりしている。酸味が少なく真っ赤でなくても甘みがある。
「いばらキッス」(5番目)
平成22年に生まれたばかりの茨城県オリジナル品種。糖度が高く酸味とのバランスがよい。濃厚でジューシーな味わい。
*イチゴ食べ比べフェスタ2015 野菜ジャーナリスト篠原久仁子さん食べ比べシートより
イチゴはおいしさ、かわいらしさだけでなく、健康にうれしい成分も豊富に含んでいます。イチゴの赤い色は「アントシアニン」というポリフェノールの一種で、抗酸化作用が期待できます。ビタミンC含有量はレモンを上回るほどで、普通サイズのイチゴであれば、5~6粒で1日に必要な摂取量を摂れるとされています。また、「造血のビタミン」と呼ばれる葉酸や虫歯予防のキシリトール、食物繊維のペクチンを含んでいます。
それぞれ味も形も特徴のあるイチゴ、たまには味の違いを意識しながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。