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2014年3月18日
色も形も可愛い「カラフルミニトマト」
一年中店頭に並ぶ「ミニトマト」。サラダやお弁当の彩りとして、冷蔵庫にストックがあると重宝する野菜です。真っ赤でまん丸のミニトマトが一般的ですが、最近はオレンジ、黄、紫、アイボリーと色とりどり、形も細長くプラムのような形、イチゴのように先が細くなったハート形、反対にお尻がふっくら洋ナシ型のものなど、バリエーション豊かなミニトマトを見かける機会がふえました。
今回はトマト栽培が盛んな高知県を訪ね、ミニトマトの栽培についてお話を伺ってきました。
●ファーム輝のカラフルミニトマト
高知県土佐市でフルーツトマトとミニトマトの栽培を行っている「ファーム輝」は、トマト専業の農園です。現在4つのハウスに15,000本、フルーツトマト、カラフルミニトマト合わせて30種のトマトを栽培しています。17年前に農家を継ぎ、当初はフルーツトマトの栽培に力を入れていましたが、5年前にミニトマトの栽培を始めると、色や形、食感や甘みの違う個性的なミニトマトのニーズがふえ、徐々に種類がふえた、と語るのは園主の麻岡哲也さん。
こちらのハウスでは、「隔離栽培」という特殊なシートを使用した栽培を行っています。
土の中にシートを埋め込み、それより下に根が伸びることを防ぎ、余分な水分は地下に吸収されます。畝ごとに茎の状態やしおれ具合をチェックして水の量を調整することで、糖度の高いトマトになります。
また、ハウス内には受粉を手伝うマルハナバチが忙しそうにブンブン飛び回っていました。マルハナバチのとまった花を見ると、ハチの噛んだ跡がうっすらわかります。風の通らないハウス内では、一つ一つホルモン剤を噴霧して受粉させる方法もありますが、大玉トマトと違い膨大な数の花をつけるミニトマトには、このマルハナバチが労力削減になっており、減農薬栽培という観点からも重要な働きをしています。
左 :特殊なシートを使用した隔離栽培 / 右 :マルハナバチの噛んだ花
収穫されたトマトは、フルーツセレクターという光を利用して糖度を計る糖度計でチェックを行い、しっかりと品質管理され出荷されます。最盛期には食事や寝る間もままならないほど忙しいそうですが、一つ一つていねいにパック詰めされた宝石箱のようなトマトの詰め合わせには、奥様の真理さん手づくりの「とまと図鑑」が添えられるなど、トマトへの惜しみない愛情が伝わってきます。また、全国各地を行脚して高知トマトの普及に努める真理さんは「トマトは、夏野菜ではありますが、高知のような温暖な地域での旬の時期は、2~4月であるということをいろいろなところで情報発信して、高知のフルーツトマトをもっと全国の皆さまに食べてもらいたいです」と語っています。
左 :フルーツセレクターで糖度をチェック / 右 :手づくりの「とまと図鑑」
●栄養豊富なミニトマト
大玉トマトに比べて、ミニトマトにはビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。また、最近注目されている機能性成分として、赤色トマトの色素成分「リコピン」を始め、オレンジ色のミニトマトには「βカロテン」、紫色や黒いミニトマトには「アントシアニン」が含まれています。
●ミニトマトレシピ
生でも、加熱しても美味しいミニトマト! 今回は食感や甘み・酸味の違いを楽しめるようカラフルなトマトでサラダにしました。
【材料】 4人分
ミニトマト 1パック
モッツァレラチーズ 適量
オリーブオイル 適量
バジルの葉 4~5枚
塩 適宜
【作り方】
1. ミニトマトのヘタを取り、半分に切る。
2. モッツァレラチーズを食べやすい大きさに切る。
3. ミニトマトの上にモッツァレラチーズ・バジルをのせ塩・オリーブオイルを回しかける。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。