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2014年1月23日
旬の「ホウレンソウ」で冷え予防!?
野菜の魅力に目覚めてから、わが家の食卓に野菜の並ばない日はありえなくなりました。野菜の色、食感、四季の移り変わりとともに変化する旬を味わう楽しさ。おいしさはもちろん、食卓を華やかにし、健康を保つために必要なビタミン・ミネラルが摂れてしまうなんて、野菜のパワーに感謝です。
ここ数日、東京でも0度を下回る日もあり、厳しい寒さが続いています。この季節は「冷え」に悩まされている方も多いと思います。「冷え」は免疫力の低下、代謝の低下、女性では婦人科系の疾患の原因など、古くから万病の元と言われています。
「冷え」の予防には衣服での防寒対策、適度に体を動かす、そして体の中から温まる食事を摂ることなどがあります。
体を温める食べ物の代表的なものとして、
○温かいもの
○ダイコン・ゴボウ・レンコンなど旬の根菜
○ネギ・生姜などの薬味類や胡椒・唐辛子・シナモンなど調味料やスパイス
があります。
これらの食べ物が体を温めることは、みなさんもすでにご存知だと思います。寒い季節はトマトやキュウリといった夏野菜のサラダよりも、ダイコンの煮物や熱々の焼き芋を選んでしまいますよね。
●「冷え」対策に「貧血」予防!
いくら体を温めても解消しない「冷え」の原因の一つに、「貧血」が関係していると言われています。貧血とは血液中の赤血球が少ない状態。赤血球に含まれるヘモグロビンが、全身へ酸素を送るという大切な役割を担っています。赤血球の少ない状態では全身の細胞が酸欠状態になり、せっかく摂った食事の栄養分を十分にエネルギーに変えることができず体を温めることができないので、「冷え」の原因となります。また、血液量が少ない状態であれば、体のすみずみまで血液が行き渡らず手足の冷えを起こします。
●「貧血」予防にホウレンソウ
寒い時期に一番おいしい季節を迎える野菜の一つ「ホウレンソウ」。ホウレンソウは、ヘモグロビンの主な成分である鉄を含んでいることは有名ですね。しかし、良い血液を作るためには、鉄だけでなく赤血球の合成に必要となる「葉酸」が重要な働きをします。葉酸はホウレンソウから発見されたビタミンの一つで、ホウレンソウをはじめとする緑色の野菜、レバー、納豆などに多く含まれています。ホウレンソウは「鉄」「葉酸」をダブルで含んでいるので、貧血予防におすすめの野菜といえます。寒さが厳しくなればなるほど甘みを蓄えるホウレンソウは、この季節、毎日の食卓に登場させたい野菜ですね。
●お手軽ホウレンソウレシピ
あんぽ柿、ころ柿、串柿、巻き柿、つるし柿など、各地で古くから作られている「干し柿」は、和製ドライフルーツ。自然の甘みが凝縮した干し柿は、さまざまなお料理の「甘み」として利用すると、一味違ったお料理が楽しめます。
【材料】 4人分
ホウレンソウ 1/2把
干し柿 1個
木綿豆腐 1/2丁
白ゴマ 大さじ3
薄口しょうゆ 小さじ1
塩 少々
【作り方】
1. ホウレンソウをゆで、2cmの長さに切りよく絞る。干し柿は薄くスライスする。
2. 豆腐をキッチンペーパーで包み、500Wの電子レンジで2分加熱し、冷ます。(水切り)
3. 白ゴマをすり、2.の豆腐・薄口醤油・塩を加えよく混ぜ、1.のホウレンソウ・干し柿も加え、さっくりと和える。
※柿の甘みが足りないようであれば、砂糖を加えてください。
※干し柿に含まれる「タンニン」は鉄の吸収を抑える作用があるので、摂り過ぎには注意が必要です。
【ホウレンソウの海苔和え】
海苔の旨みをプラスして、いつものおひたしをさらにおいしく! 海苔は、赤血球が作られる時に必要なビタミンB12を含んでいます。
【材料】 4人分
ホウレンソウ 1把
だし汁 200cc
薄口しょうゆ 大さじ2
塩 少々
焼き海苔 2枚
【作り方】
1. ホウレンソウをゆで、3cmの長さに切り、よく絞る。
2. だし汁・薄口しょうゆ・塩をよく混ぜ、1.のホウレンソウを浸す。
3. 焼き海苔を手でちぎり、2.に和える。
野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。