提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


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野菜

スギナの防除はどうすれば良いのですか?

スギナは、トクサ科(シダ植物)の多年生雑草で、全国に分布する難防除雑草です。スギナと、類似種にイヌスギナがあります。
スギナ
スギナは、春早く胞子茎(ツクシ)が現れ、次いで、栄養茎(スギナ)があらわれます。
イヌスギナは、全体にスギナより大型で、胞子茎は現れず、栄養茎の先端に楕円形の胞子穂がつき、多数の胞子嚢がつくので、スギナと見分けがつきます。
スギナもイヌスギナも、胞子、根茎、塊茎の3種類の繁殖器官を持ち、特に、地下部器官の繁殖力が旺盛な事から、防除が困難な雑草と問題視されてきました。地下茎には根茎と塊茎があり、水平に走る根茎は30~40cmに多く分布し、塊茎は、地表下1m前後まで存在します。

手取り除草では、これらの地下茎には対応できません。すぐ、再生します。そのため、防除方法として、非選択性の茎葉処理除草剤の利用が有効です。

茎葉処理除草剤散布のポイントは、処理時期です。一般的には、スギナ生育盛期5~6月(出芽揃後)、草丈20~30cmの散布が最適です。スギナの草体全体を薬液で充分濡れるように散布します。抑草期間は、45~60日程度が期待できます。地上部を枯らすことで、地下部も抑制されますが、再生が見られた場合、再生茎が20~30cmに伸びた時が反復散布の適期です。
非選択性茎葉処理除草剤は、スギナ以外にも幅広く効果を示し、雑草防除の便利な手段となっているようです。

スギナによく使われる除草剤として、グルホシネート液剤(バスタ)があります。グルホシネート液剤は100倍希釈で、スギナに有効であり、広く使われています。