芦北サラダたまねぎの栽培を中心に、さまざまな出来事をお伝えします。

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◆2007年11月

植え付け

2007.11.20

 サラたまちゃんの植え付けも佳境に入ってきました。

人力による植え付け作業
 本年度は昨年の反省から播種時期を5~10日程度遅くしたため、植え付けも2週間程度遅くなっています。

 サラたまちゃん栽培では「除草剤を使用しない」ため、植え穴から発生する雑草はすべて手作業で除草します。

このため、植え穴はなるべく小さい方が雑草の発生が少ないため、手作業による植え付けが主体となっています。このため、10aの植え付けに6人がかりでおよそ8時間くらいかかります。

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施肥・畦立て

2007.11.15

 サラたまちゃんの栽培では、「除草剤を使用しない」ことを取り決めていますので、黒マルチ栽培をしています。


サラたまちゃん専用肥料

 マルチ栽培では追肥が困難なので、追肥の必要のない「サラたまちゃん専用肥料(10-6-5)」を地元肥料メーカーと共同で開発して使用しています。


 この専用肥料は、有機質50%(有機体窒素は52%)と緩効性のLP肥料とハイパーCDUを組み合わせ、タマネギの生育に応じて肥効が発現するように設計されています。

 これ以外に土作りとして堆肥を水田圃場では4t(畑圃場では2t)施用し、土壌改良材のエンリッチケイカル60、苦土重焼燐を施用することにしています。
 
 また、環境への負荷をさらに少なくするため、局所施肥の技術についても検討を実施しました。

 植え付けたタマネギの下15cmの位置に施肥すると、タマネギの生育の応じて肥料が吸収され、商品化率も向上することが実証されましたが、この施肥法には大型のトラクターが必要であり、水俣・芦北地域の狭い圃場ではかえって効率が悪くなります。


 そこで、小型の管理機と施肥機・マルチャーを組み合わせた畦内施肥マルチ機を(株)クボタと共同で開発し、畦の内部だけに施肥するようにしました。

畝立成形畦内施肥マルチ機


 この結果、これまで通路部分に撒布していた余分な肥料を削減することができ、コストの削減につながりました。さらに通路に発生する雑草の生育は抑えられ、草刈りの労力削減や病害の予防にもつながっています。

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