レンコンジャーは出荷をしているのだが
2010.11.25
10月から出荷をしているのですが、初めて作る圃場ばかり。
何ごとも初めて取り組む時って、トラブル多発な傾向がありませんか?
あとから振り返ると、なぜあんなことが起こったんだろう?? と思うこともしばしば、、、
・軽トラが田んぼにはまった → 通りがかりの人に助けてもらう
・今日はいっぱい出荷したい! → 奥さん仕事で徹夜。朝からばったばた~
・軽トラエンジンがかからない → レッカー出動で見てもらうが、時間経過とともに復活し結局原因不明。
・レンコンをコンテナにいっぱい積んだ → 積みすぎたーーひっくりかえす。。。
・なぜか新品のホースが破れる → 補修
などなど、数え上げればキリがありません。
当然、パニクっているので、写真など撮る余裕なし!
ま、けがしてないだけいっか。。。
レンコンの旬は9月~3月。
この間が収穫時期なんですが、なんとか乗り切れますように(^人^)
【今期のレンコン】
今年のレンコン収量は平年並みだそうです。
夏は暑くてよかったんですが、春先の寒さがひびいて、プラスマイナス0ってところ。
相場もぼちぼちってところ。今ならみなさんがスーパーで買う値段は60円/100gぐらいですかね。
【レンコンマメ知識】
そういえば、レンコン農家にいくと必ずあるのが花托(多分)。
知らない人がみると、何これ?? ですよね。
美大ではデッサンに使うようです(奥さん談)。
もとは花ですね。
秋の里山
2010.11.18
近くの里山に山菜狩りに行ってきました。
食べれる植物って、意外とあるんですよ~。
岩鬼(古い!)じゃありません。あけび。
毎日散歩している人がいるので、普通に手が届くところにはありません。
木登り必須ですヨ。
これはなんでしょー。
正解はヤマノイモのむかご。
去年もとったんですが、町中でも見ることがあります(田舎だから??)
探しているとだんだん目が慣れてきて、葉の形と枯れ具合でゲットできるようになってきます。
むかごハイになれます。
今年は豊作だったようで、去年よりたくさんとれました。
二時間ほどの散策での、今日の戦利品。
・あけび 8個 (がまんできず、途中で二個食べた。。。)
・むかご ごはん三合分 (去年は一合分なのに二合炊いた。今年はむかごがたくさん!!)
・ゆず もらいもの (ゆずジャム作ろうと思ったけど、時間の都合により断念。。。)
・ピーマン&なす 自給畑で収穫 (まだ夏野菜がとれるのはなぜ??)
・わけぎ 自給畑で収穫 (写真撮り忘れ。ねぎより上品な味がしておいしい!)
冬はレンコンジャー仕事が忙しい&日没が早いので、自給畑の世話がほとんどできません。
自給畑は、基本「枯れたら片づける」なんですが、まだ枯れていない夏野菜が多く収穫できたのにはびっくり。
トマトもまだ枯れずに実がなっていたんですが、青いままで赤くなってませんでした。
今年の猛暑のせいでしょうか??
むかごごはん、おいしくできましたよ。
次の日のお弁当にも♪
ちびっこにも大ウケ。
しかし、アケビは 「種ばっかりで食べるとこなーい」 でしたけど。
山菜って、「大人の味」が多いですよね。苦かったり、ちょっとしか甘くなかったり。
手間がかかったり、日持ちしなかったりもしますけど、自然が育ててくれたものを、ただでゲット! みたいなお得感(?)もありますし、なかなか幸せな気分になります。
しかし、知識がなければただの雑草。
そろそろ山菜手帳でも買うかな~。
えごまの脱穀
2010.11.16
収穫から一週間たったので、脱穀をしました。
集まってくれたのは9名。東京から前日入りでかけつけてくれた人もいて多謝です。
集合は朝6時。私や学生たちの都合を合わせると、こんな時間になることが多いのです。
夏は5時に集合したこともありましたね。。。( -_-)
さて、収穫して乾燥させていた“えごま”たち。
この一週間の半分は雨。。。
場所がなく、屋外で乾燥させた一部はまだ濡れていたため、脱穀できませんでした。
今日の作業は、
脱穀 → ふるい → とうみ → 天日干し
です。
えごまは脱粒性が高いので、4、5回叩けばほとんど実が落ちます。
さらに、“とうみ”という機械を使って、軽いゴミを吹き飛ばします。
昔は、米も同じように、この機械(もちろん手動)を使って、ゴミと選別していたようですね。
そして、本日の最終行程、天日干し。
これで虫を追い出します。
この状態で一週間ほど乾かして、水洗いをします。
一日作業も覚悟していたのですが、昼までにほとんど作業が終わりました。
後日、濡れていてできなかった残りの1/3を、一人で脱穀しましたが、3時間弱でできました。多少効率重視でしたけど。。。
結果、5aで21kgの収穫になりました!
10a当たり60~120kg、平均は100kgらしいので、それにはまだまだですね。
改善点は、干す場所を考えることと、なるべく移動しないことでロスを減らすことでしょう。
みなさんお疲れさま&ありがとうございました!!
穴がいっぱいレンコンジャー
2010.11. 5
息子5才。将来の夢は「ウルトラマンゼロ」
戦隊ものも大好きで、ヒマさえあればパパやママに戦いを挑んできます。。
「はあーー!!」「とぅーーー!」
5歳児なのに体重が20kgもあり、体当たりされるとけっこう痛い~
でも、父親としては負けてはいられない!
もうLLサイズじゃなくちゃ着れなくなったパパ。決して太ったわけではなく、農作業で鍛えたガテン系だっ!(おなか以外)
(農業を始めてから、サラリーマン時代の服がパツパツで着られなくなってしまいました。。。)
私 「いくぞーーー!レンコンジャーだ!」
息子 「なに!?レンコンジャーか!やっつけてやるぞ!」
私 「どうかなー?レンコンジャーだぞー。穴がいっぱいレンコンジャーだ!!」
奥さん 「穴だらけで弱そうだな。。」
そんな息子、当初のねらいどおり、強く育っています。
先日は、テレビにレンコン農家が出ているのを見て「そんなことしってるよねえ。」とぶつぶつ。
バッタを捕まえにいくと、虫かごは、折り重なったコオロギ、バッタ、カマキリでいっぱい。
補助輪なしの自転車にはまだ乗れないけれど、将来の夢「レンコンジャー」とは言ってくれないけど、たくましく育つ姿は親として感慨深いものがあります。
でもパパもまだまだ負けないぞ!
と、ヒートテックを着込んで、今日もレンコンジャーは寒空の下レンコン田んぼに繰り出すのでした。
収穫の前に
2010.11. 1
カラ刈りという作業をします。
「カラ」とは、地上に出ているれんこんの茎の部分をいいます。水面から出ている、葉・花などをすべて切り倒してしまいます。
どうやって、地中に埋まっているれんこんを傷つけずに刈るか??
>一般的なれんこん農家はこうだ!
答1 :改造管理機で
初めて見たときはびっくりしました。
蓮田の上を縦横無尽に移動する舟。。。水上スキー??
管理機の耕運部分に浮き袋をつけ、後ろに舟(ジャンボソリ)をつけると水上に浮くんですね。
>こだわり農家はこうだ!←うち
答2 :死神の鎌で
間違えた、手刈りで。
3mの竹に鎌をくくりつけたもので刈ります。
決してお金がないから水上スキーを買えないわけではないですよ。
ほら、圃場に入らないから、れんこんを傷つける心配がないでしょ??
うちはこだわってんの!
でも、時間がかかるんだよね。。。
水上スキー、高いんだよね。
運転楽しそうだし。。。
さて、なぜこんな作業をするかというと、カラ刈りをせずに収穫したれんこんは赤いので、それを防ぐ(白くする)ためです。
レンコンが葉で呼吸できなくすることで、収穫前のレンコンの表皮から赤シブ(※)を抜いていくのです。
※葉から茎を通って送りこまれた酸素が泥中のレンコンの表皮から放出されるときに、酸化鉄によって表皮が赤くなる状態
赤シブを抜かなくても品質的には何の問題もありません。ただ見た目をよくするというだけの作業です。
10年ほど前までは、漂白剤で白くしていました。今ではそんなことしているとだれも買ってくれないので、漂白剤なんか使っている人は、ほとんどいません(たまにいるらしいですが。。)。
収穫したてのレンコンは白くてきれいですが、スーパーに並ぶ頃には古くなって、茶色っぽくなります。
それを見ると、意味がない作業だな~と、ちょっと思います。
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