普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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blog_hukyu_enokida_f.jpg 北海道
榎田純子

北海道根室振興局管内からはじめまして

2024.11.12

こんにちは。はじめまして。北海道別海町にあります根室農業改良普及センターに勤めております榎田純子と申します。今回から、こちらのブログで北海道の普及事業について紹介させていただくことになりました。


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根室の農業は、草地型酪農が主流です


 まずは自己紹介させていただきます。昭和49年に北海道中標津町で生まれ、当年とっての50歳、生まれも育ちも北海道の生粋の道産子です。
 北海道職員として普及職員に採用されたのは平成10年、今年で勤続26年。初任地は湧別町、生活改良普及員として採用され、女性グループの活動支援、パートナーシップの推進、経営参画、農産加工、農村環境整備などにつとめてまいりました。平成29年からは担い手主査となり、多様な人材が活躍する農業・農村の確立につとめています。
 さて、次回からは、もう少し具体的に普及の仕事を紹介していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

榎田純子

平成10年に北海道庁に普及職員として入庁し勤続26年、今年(令和6年)50歳になりました榎田純子と申します。現在は、北海道の東、酪農王国別海町にあります根室農業改良普及センターに担い手主査として勤務しています。こちらのブログで、北海道の農業・農村で働く普及の仕事について紹介していきます。どうぞ、よろしくお願い致します。

大分県
塩崎洋一

なぜか、ここだけがやられる

2024.11.12

 Sくんが発表した取り組みは、組織作り、仕組み作りやそれぞれのマッチングなどが主な普及活動でしたが、この日はなぜか、耕種農家サイドで生産されるトウモロコシの獣害対策でした。
 この地区では、写真の道路に沿って約1.4ha、14カ所に作付けされているのですが、その14枚のうち、この1カ所、ここだけがやられるとのこと。去年も、ここだけがなぜかやられたそうで、今年も実証用に持っている電柵を設置することになった次第です。


 Nさんに連れられて、ポールを置いていって差し込んで、線を張りました。
 Nさん曰く「ここだけが山に接していて、ここから来るんです」とのこと、見ると存分に猪が遊んでいる様子。


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山側の電柵の外側は、彼らの遊び場に持ってこいです、右側の草藪には足跡が無数に・・・


 私はポツッと言いました。
 「汗かいち一生懸命にやりよるけど、猪んやたあ藪から見ち笑いよるで」
 (汗をかいて一生懸命にやっているけど、猪のヤツは藪の中から見て笑っているよ)


 ちなみに、農家さんが鹿よけにテープを張っているので、こちらは電柵で猪よけです。


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農家さんが鹿よけに張ったテープの外側に、手際よく電柵を張るNさん。手早い。写真右手の山の中から、イノシシがこちらを観察しているようです


 以前勤務したところの果樹農家さんの話では、高低差のある二重の柵、それをこうしたテープや防風ネットと電柵で組み合わせてやると、彼らは遠近感がズレて飛び込んでこれなくなるとのことです。
 いずれにせよ、複数の対策を組み合わせて知恵比べです。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。そして第二幕を終えて、自社で色々やっていたところ、北部振興局の要請によって、普及活動の第三幕を上げることとなった。臼杵市在住。

大分県
塩崎洋一

特別賞~本番に強いタイプかな

2024.11. 8

先日来、発表練習を重ねてきたSくん、当日を迎えました。
練習でのたどたどしさはどこへやら。なかなかのものでした。


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発表するSくん。練習とは違って、うまくやっていました


そして、結果は特別賞。家畜保健衛生関係を除く部門での受賞でした。
優秀賞は逃したものの、受賞を得たことは、自信になったようです。
それでも、とりまとめ作業をやっている中では、色々と思うところがあったようですが、それは、必ず将来の役に立つと励ましてきたところでした。


実際にこうした結果が出て、はじめて身についていくスキルでもあります。
そうして将来、いつの日か、「あの時言われたのは、これだったのか」と、実感していくことでしょう。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。そして第二幕を終えて、自社で色々やっていたところ、北部振興局の要請によって、普及活動の第三幕を上げることとなった。臼杵市在住。

blog_hukyu_katano_f.jpg 秋田県
片野英樹

農産物審査のあれこれ

2024.11. 6

 秋田県由利地域振興局農業振興普及課の片野です。11月に入り日々の寒暖差が大きくなって老体に堪える季節になりました。

 11月1~5日まで、秋田県最大の農業の祭典「第147回秋田県種苗交換会」が鹿角市で開催されました。全県から優れた農産品が出され今年も大盛況でした。全県規模のイベントもあれば、地元地域で開催される産業祭でも農作物の出品があり、普及職員が審査を行っています。
 10月下旬には、由利本荘市の矢島地区と鳥海地区で産業祭の審査を行ってきました。地域の特色あふれる農産物が出品されており、俵米からサイレージまで様々です(写真1)。俵米は3点でしたので、全力で審査するも一瞬で終わりました(写真2)。大変なのは、果樹です。約20点出品され、りんごだけでも品種は数種類。だが、さすが普及指導員! 1時間かけてじっくり上位を選定していました(試食したかったな...)。


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写真1:特色ある出品物


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写真2:真剣に審査する筆者


 数十年前は、地域の産業祭でも100点を超える出品があり、面白い形の珍品コーナーもありました。振り返るといろいろなことを経験しました。小豆の審査をしていると、小さい動くモノがたくさんいたので、何かと思ったらアズキゾウムシの大群がわらわらと出てきたり(いつの小豆だったんだろう)、加工品では不思議な粉末を試食させられ、ただただ苦いだけだったこともありました。農産物審査終了後、引き続き地元のど自慢大会の審査もお願いされたこともあります。今となっては、楽しい思い出です。
 来年度は、もっと出品してもらえるよう現地指導に力を入れようと、ジャンボカボチャを見ながら決心を新たにしました。

片野英樹

秋田県で平成4年度採用から普及指導員ほぼ一筋で30年経ちました。主に水稲・大豆担当でしたが、一時期集落営農や法人育成にも携わりました。現在は裏方として、水稲新品種「サキホコレ」の普及に取り組んでいます。

大分県
塩崎洋一

肥育技術確立に向けたその後

2024.10.30

 月刊誌『技術と普及』2013年10月号に執筆した『大分県和牛肥育産地再編に向けた普及活動』から10年。取り組みとしては、それ以上の年月が経ちました。


※過去の取組例
飼養管理技術の見える化に向けて(その1)


 当時、広域普及指導員として、県の肥育課題解決に向けた取り組みの紹介をしていましたが、肥育の濃厚飼料の開発は、その中のひとつになります。
 以来さまざまなことがありましたが、その餌の体系を用いて県共進会で優勝した農家さん、九州管内枝肉共励会で入賞した農家さん、和牛全共に出品した農家さんなどを見ると、餌の善し悪しについては、議論の余地がない結果が出たと自負しています。
 先般、県の枝肉共励会が開催されましたが、その餌を使っている農家さんが(残念ながら現任地管内ではないのですが)、文句なしの成績を出してくれました。


 肥育経営において、売上は基本的に枝肉重量×単価が元ですが、商品性は、その枝肉でどれだけ赤身部分があるか、また、同じ重量であった場合、経営効率として増体が良く早く出荷できるかなど、さまざまな要因が絡んできます。餌をどのように使えば総合的に経営が向上するか、ということが自分の中での課題でした。
 これらをライフワークのよう思いながらこれまでやって来たたところですが、今回の共励会の成績により、思いが叶ったと確信している次第です。


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枝肉重量637.7kg、ロース芯面積113、ほか。やってくれた農家さんには感謝しかありません

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。そして第二幕を終えて、自社で色々やっていたところ、北部振興局の要請によって、普及活動の第三幕を上げることとなった。臼杵市在住。

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