普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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長野県
平谷敏彦

グラジオラスの新品種特性調査

2011.08.25

 管内では山形村を中心に、グラジオラスの栽培が順調に増加しています。
 4~5月に定植して旧盆を中心に出荷する普通作型と、6月に定植して秋のお彼岸を中心に出荷する抑制作型が中心です。
 花の世界では、新品種の導入が産地育成の重要なポイントとなるため、毎年新品種を導入して、普通作型と抑制作型の2回に分け、この地域に合うかどうかの特性調査を実施しています。



グラジオラス栽培風景


 今日は、このうち普通作型で試験している11品種について、開花の早晩性、花の色と形、草丈、病害虫の有無などを中心に調査しました。
 毎年試験をしても、現在の主力品種より優れた特性を有する品種は少ないわけですが、この中から数品種は来年産地に導入されることになりそうです。


  
左 :品種展示ほ  / 右 :有望な新品種
   

平谷敏彦

25年4月から諏訪農業改良普及センター勤務、20年ぶりに戻ってきた職場です。慣れない次長職で事務に追われる毎日ですが、花の現場に出ると元気をもらえます。

富山県
柳瀬美智代

ほ場審査、暑い~!!!

2011.08.23

富山県は、全国一の種もみ生産地です。
種もみ生産でつらいのが、暑い時期の、ほ場審査です。
富山のコシヒカリの出穂期は8月4日となり、10日は主力品種、コシヒカリの穂揃期、ほ場審査です。


「今日は、10班体制で415筆を審査します。今日は37℃と、この夏一番の暑さが予想されています。みなさん、スポーツドリンクをとりながら、倒れないようにがんばりましょう」


ほ場審査前の打合せ



ほ種場農家に抜き取りを指導している私。暑さと花粉対策に、帽子とサングラス、マスクをしています

農家「その格好で銀行に入れないね」
私「・・・」



異品種らしき株を抜き取りする農家


一番大変なのは、種場の農家です。
この農家は、奥さんとけんかすることも・・・
「こんな暑い時間に作業(抜き取り)してるのは、うちだけだよ!」と、怒鳴られたそうです。


異品種茎の見極めは、出穂期の前後が一番わかりやすく、農家は暑い時期に、ほ場をくまなく廻り、異品種の抜き取りを行います。
農家の体をかけた作業が富山の種生産を支えているのです。本当にありがとうございます。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

富山県
柳瀬美智代

新規就農者対象に、よろず講座でお助け指導

2011.08.11

富山県では、近年、新規就農者が増加しています。
年間50名程度で、特に法人の従業員が増加しています。

農家以外の非農家出身者が多く、農業の経験はもとより、知識・技術が不足しています。
そこで、当センターでは、よろず講座と称して、農業の座学、現地研修などを行っています。


この日は、現地研修でイネの生育診断、害虫調査を行いました。

 
左 :イネの生育診断。法人従業員に幼穂確認方法を教える私
右 :害虫のすくいどり。捕虫網を20回、120℃の角度で振ります。腰を入れて振らないと、倒れますよ


会社では作業に追われ、知識を身につける余裕がない従業員らは、真剣に勉強していました。
何のために作業をするのか、考えることが意欲向上につながります。


網の中の害虫を識別しています。「防除要否基準は○匹です。」改めて、防除の意味を知る農家たち

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

富山県
柳瀬美智代

今年の新兵器

2011.08. 9

外での作業では日焼けや熱射病対策が必須です。
昨年はすずかちゃんの帽子をかぶってましたが、今年はパワーアップして、顔のマスクをつけています。



帽子かぶって、マスクしてると、あやしい人・・・なので、農家さんの前ではできません。
調査中にしています。
そのまま運転してると、道行く人から、ぎょっとした目で見られます。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

秋田県
高橋一子

水稲定点調査 -今年の秋田米はいかに!?-

2011.08. 5

 8月になりました。秋田も暑さ真っ盛りで、稲の穂が毎日少しずつ顔を出してきました。

 秋田県では「水稲生育定点調査」という独自の生育調査を行い、水稲の生育情報を提供しています。この調査の歴史は古く、『あきたこまち』がデビューした昭和59年に始まりました。

 ほ場調査は田植え後から始まり、稲の生育ステージにあわせて、成熟期まで7回。
 作物担当の普及指導員が中心になって行いますが、調査当日は他の職員もかり出されます。調査項目は草丈、茎数、葉数、葉色の4つですが、茎数の調査が一番大変のようです。

 こうして集めたデータを『作況ニュース』として取りまとめ、県のHPやテレビを通じて、県内の農家に生育情報として提供しています。

 今年は豊作なのか不作なのか、稲刈りは早くなるのか遅いのか、農家のみならず、関係機関のみんなが出穂期の稲を注目しています。


●秋田県 作況ニュースは>>こちらでご覧になれます。


高橋一子

秋田県の北秋田地域振興局農林部普及指導課兼務で花の担当をしています。主に「トルコギキョウ」を担当しています。 山本・鹿角地域振興局も兼務していますので、活動エリアは秋田県の県北地域全域になります。

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