沖縄県
照屋清仁
照屋清仁
沖縄県中部農業改良普及センターで新規就農、青年農業者を担当している照屋清仁です。新規就農者や青年農業者が安心して農業を続けられるように支援を行っていきたいです。
2010.01.19
沖縄はさとうきびの収穫シーズンに入り、自分が担当している西表島と波照間島が1月6日に、小浜島は1月13日に、製糖工場の操業がスタートしました。
今期のさとうきびは、台風の被害が例年より軽かったため、生育がよく、増産が期待されています。
さとうきび農家と話をしても「今年のさとうきびは生育もいいし、糖度も高いよ~♪」という明るい声が聞こえてきます。
微力ではありますが、普及員として地域に関わり、さとうきびの生育を見ているので、このような声が聞けると、自分のことのようにうれしくなってきます。
そして、下の写真ができたてほやほやの西表産黒糖です。
黒糖は健康ブームなどで注目され、知名度はあがってきている? のではないでしょうか。
職場でも、仕事の合間の息抜きに食べている姿が見られます。一口サイズで食べやすく、いい気分転換にもなるので、自分もよく食べています。
袋の右上に「本場の本物」と書かれたマークが付いていますが、なんだか分かりますか?
これは、地元の食材を使い、伝統の製造法で作られていると認定を受けた製品だけが表示できるマークです。
西表産黒糖だけでなく、小浜産、波照間産、与那国産などの黒糖にも、このマークがあります。
こだわりの黒糖を食べたいという人は、ぜひ、このマークの付いた商品を探してみてください。
※「黒糖」と「本場の本物」の詳しい説明はこちらをご覧ください。
2009.12. 7
沖縄県八重山農林水産振興センター農業改良普及課の照屋清仁(てるやきよひと)です。
私が勤務している八重山のこと、担当しているさとうきびの話などを中心に、書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
八重山農業改良普及課は、沖縄本島から南に約400km、飛行機で約1時間の、石垣市にあります。沖縄県内で一番南にある普及課なので、日本で一番南にあるということになります。
管轄地域は石垣市、竹富町、与那国町の3市町で、さとうきび、畜産、水稲、野菜、熱帯果樹、熱帯花きなど、幅広く栽培が行われています。与那国町には駐在職員が1人配置されており、日々がんばっています。
さて、私が担当している竹富町のさとうきびは、そろそろ収穫の時期を迎えます。
さとうきびは、砂糖の原料として製糖工場に搬入されるため、工場の操業に合わせて収穫が始まります。
竹富町は「含蜜糖」地域なので、製糖工場に搬入されたさとうきびからは、黒砂糖が作られます。ほかの「分蜜糖」地域では、白砂糖が作られます。
収穫量などによって変わりますが、製糖工場の操業は、早くて12月上旬、遅くても1月初旬から始まります。操業が始まると、きび倒し(さとうきびの収穫)で島が活気付き、工場からはさとうきびの甘い香りがただよってきます。
左: 『ちゅらさん』の舞台となった小浜島の風景 / 右 :小浜島のさとうきび畑
竹富町には、小浜島、西表島、波照間島の3島に製糖工場があるので、ひとえに黒砂糖といっても島によって風味が異なり、3種類の風味が楽しめます♪
皆さんも黒砂糖の食べ比べをして、自分にあった黒砂糖を探してみてはいかかでしょうか?