斧を片手に、さとうきび展示ほ調査
2010.03. 3
沖縄の冬は、意外に晴れの日が少なく、日照率は下から数えたほうが早かったような覚えがあります。
そのわずかな晴れ間を狙って、西表島に展示ほ調査に行ってきました。
普及課では、資材や技術の効果を実証するために、農家に協力してもらい、いろいろな作物の展示ほを設置しています。
さとうきびは、現在、奨励品種として農林27号までが登録されていますが、実際に栽培してみないと、現地の環境や土壌に適しているか分かりません。
西表島のさとうきびほ場は、島で普及させる品種を選抜するための展示ほで、今回は収量を調べました。
調査項目は、本数、仮茎長、茎径、ブリックス(糖度)、10本重の5項目です。
さとうきびほ場を見たことがある人は、少ないと思いますが、2~3mあるさとうきびの中に入って、本数を数えるのだけでも、かなり重労働です。
職員2名だけでは辛いので、製糖工場職員に協力してもらいました。4名で調査したのですが、約2時間かかりました。
左 :調査するさとうきびを刈り倒しています / 右 :重さを計測中。ここでは腕力が必要です
この栽培試験のデータをもとに、品種の検討をおこないます。
西表島に適した品種が広がり、さとうきび生産が向上することを夢見て、今後も地域と協力して、品種の選抜をおこなっていきます。