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東江広明

東江広明

沖縄県北部農林水産振興センター農業改良普及課で花き担当3年目です。我が管内では冬春期のキクを筆頭に、暖かい気候を活かした多種多様な花きの生産が行われています。

沖縄は今「うりずん」の頃

2009.05. 7

 みなさん、はじめまして。沖縄で普及指導員をしております東江広明といいます。
 「東江」と書いて「あがりえ」と読みます。こちらではそんなに珍しくない姓ですが、県外の方には?! でしょうね。
 「太陽が東からあがるから『あがり』、ヤマネコで有名な『西』表島は日の入りの方角なので『いり』」...そんな口上でもって、いつも自己紹介してます。

 私が勤務する北部農林水産振興センター農業改良普及課は、地元では「山原(やんばる)」と呼ばれる沖縄島の北部地域と周辺3離島が管轄で、事務所は名護市にあります。


名護城公園から臨む名護湾と名護市街地  名護市のシンボル「ひんぷんがじゅまる」樹齢300年で樹高19m
左 :名護城公園から臨む名護湾と名護市街地
右 :名護市のシンボル「ひんぷんがじゅまる」樹齢300年で樹高19m


 ご存じのとおり、沖縄は一年を通して温暖で冬でも10℃以下になることはまれですが、一方夏は、実はそれほど気温は高くありません(ただし日射は強烈)。
 これは、沖縄の島々を洗うように北上していく黒潮が、夏は陸地の熱をうばい、冬は陸地の大気を暖めるためと言われています。ちなみに昼も夜も湿度が高いのも黒潮の影響です。

 そんな「亜熱帯海洋性気候」とよばれる気候下で、様々な花卉が生産されています。


電照小ギクほ場 実は沖縄は全国2位のキクの産地です  ドラセナほ場 品種が豊富。最近作付面積が増えています
左 :電照小ギクほ場 実は沖縄は全国2位のキクの産地です
右 :ドラセナほ場 品種が豊富。最近作付面積が増えています


アレカヤシほ場 トロピカルで清涼感のある草姿が人気です  東村のアレカヤシ生産農家夫婦 ちゃーがんじゅー(いつも元気)!
左 :アレカヤシほ場 トロピカルで清涼感のある草姿が人気です。
右 :東村のアレカヤシ生産農家夫婦 ちゃーがんじゅー(いつも元気)!


 沖縄では、清明から梅雨入り(5月上旬頃)前までの今の時期を「うりずん」と呼びます。
 晴天が続き、日中は早くも初夏を思わせる陽気で、草木は芽吹いて新緑が日々濃くなります。巡回していて気持ちのよい頃です。


うりずんのやんばるの自然・黄色い花をつける想思樹  国頭村のヒマワリ畑
左 :うりずんのやんばるの自然・黄色い花をつける想思樹
右 :国頭村のヒマワリ畑


 北海道の田所由理恵さんが、ブログで「北国情報を」と書いておられましたが、私からは南国のよもやま話を皆様にお届けしたいと思います。
 これからよろしくお願いします!

 参考文献:「沖縄の自然歳時記」安座間安史(2008)沖縄文化社


(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

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