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blog_hukyu_furuse_f.jpg島根県
古瀬 太

時代は、リサイクル!?

2009.07.13

ロールベーラーなどの使い方に熱心に聞き入る業者作業員及び関係者
 昨今の畜産農家には、経営上の大きな悩みがあります。その最大の原因は、家畜に食べさせる飼料(餌)価格の高騰です。


 昨年以降、ガソリンや各種食料品等多くの品物が値上がりしたことは記憶に新しいと思います。
 畜産物の中では、牛乳等の乳製品で若干の値上げがありましたが、繁殖農家の子牛価格や、肥育農家が収入を得る枝肉価格は、逆に値下がりしています。


 畜産農家の危機に対して、少しでも役に立つことを進めようと、昨年度から、島根県の畜産関係者約60名で、その名も「飼料価格高騰に対する何かできないか研究会」を立ち上げました。様々な発案やその実践に向けて、取組んでいます。

研修会のために集草した刈草をラッピング


 その取組みの一つが、夏場を中心に刈取り、処分されていた、道路脇の刈草の飼料利用です。
 今年度は、モデル的に2つの地区で取組みます。畜産農家が利用しやすいように、土木業者にロールベールサイレージへ処理をしてもらうための研修会を開催しました。


 今までは焼却等で処理料がかかっていたものを、ロールベールサイレージにすることで、新たな利用価値が生まれるのです。また、畜産農家は、ロールベールサイレージが集積されている場所に取りに行くだけ。料金は無料の予定で、正に一石二鳥の効果が期待されます。
 7月から作業が始まり、秋以降に牛への給与が始まる予定です。

写真
右上 :ロールベーラーなどの使い方に熱心に聞き入る業者作業員及び関係者
左下 :研修会のために集草した刈草をラッピング


(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

古瀬 太

島根県農業技術センター技術普及部畜産技術普及グループで、主に乳用牛を担当しています。 農家に信頼される普及員を目指して、牛群検定成績を活用した飼養管理指導や搾乳機器の点検等の普及活動に日々励んでいます。

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