『ぽっこりお腹』がブーム?!
2009.05.21
島根県は、歴史ある和牛の産地です。
『糸桜』(正しくは第7糸桜ですが)と言う牛の名前を知っておられる方も多いのではないかと思います。
和牛のお肉は、軟らかく、風味豊かで、夏は焼肉、冬はすき焼きやしゃぶしゃぶ等に欠かせない食材ですよね。
そんな和牛肉の生産には、大きく2種類の農家が関わっています。
それは、母牛を飼い、子牛を生ませて育てる“繁殖農家”と、その子牛を家畜市場で購入し、大きく育てる“肥育農家”です。
今、おいしい牛肉を効率的に生産するために、繁殖農家に、「ぽっこりお腹」が出ている牛を育てるような指導をしています。
なぜなら、牛は4つの胃袋を持つ草食動物であり、沢山の餌を食べるには、丈夫で大きな胃袋が必要だからです。
「ぽっこりお腹」で悩んでいる人も多いと言われていますが、「ぽっこりお腹」の牛は、胃袋(腹)づくりができている証であり、肥育農家が欲しがる牛なのです。
左 :腹囲の測尺 / 右 :子牛飼い方マニュアルの購買者への説明
県内には、隠岐島を含めて6つの家畜市場がありますが、5月の子牛市場からは、お腹の大きい牛にリボンを付け、繁殖、肥育の双方の農家に対して「腹づくり」を勧め、普及していくことにしています。
島根では今後一層、優良な子牛生産に努めていきますので、全国の肥育農家の皆さんは、島根の子牛市場においでいただき「しまね和牛」を、消費者の皆さんは、ぜひ「しまね和牛肉」をご賞味下さい。
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