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北海道
田所由理恵

インターンシップがやってきた!~その2~

2014.11.21

 「ここ数年、わが檜山農業改良普及センターには依頼がなかったインターンシップ」と、6月に紹介した中学生の受け入れに続き、今度は地元の高校生が2日間の日程で職業体験を行いました(今年はインターンシップの当たり年です!)。


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左 :高付加価値化の活動の中から農業と商工業との連携による地域づくりの活動を紹介
右 :作業体験として、試験栽培の紅金時豆の選果を体験してもらいました


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左 :豆の選果だけでは楽しくないので、選果した紅金時豆で羊羹づくりを実施
右 :豆の違いによる風味等の比較を行いました(左が紅金時豆羊羹、右が小豆羊羹)


 檜山振興局が数名受け入れした中の1名が、わが普及センターに配属されました。
 当日、檜山振興局職員に連れられてやって来た高校2年生は、「農業改良普及センターは知っていたけれど、どのような仕事をしているのかは知らなかった。振興局の一部署であることも知らなかった」と。

 実はこの地元高校は普及センターのすぐ近くにあり、窓を開放している夏期間は、放課後グランドで活動する運動部の声や吹奏楽部の練習の音が聞こえて来る、まさに「お隣さん」状態の高校で、われわれにとってはとても身近な高校です。通学は普及センター庁舎前を通るので、農業改良普及センターの名前くらいは知っているでしょうが、農家子弟でもなければその仕事については知らないのが普通でしょう。


 そういえば、私の高校生時代(かなり昔の話です...(^^;)3年間通った高校の正門の道路向かいに農業改良普及所(当時はこの名前でした)がありました。国旗と道旗が掲揚されるその事務所を「あそこは何なんだろう?」とながめて3年間過ごした記憶があります(結局、自分が普及員(当時)になって、やっと「農業改良普及所」の存在を知りました...)。


 北海道では毎年普及指導員受験者確保に向け、道内外の各大学等に「北海道の普及指導員になりませんか?」と、PR活動を行っています。農業の後継者も不足していますが、普及事業の後継者も不足しています。


 『農家子弟でなければ知らない普及事業』から、『名前くらいは誰でも知っている(メジャーな)普及事業』にしていかなければなりません。中学・高校時代から農業改良普及センターを身近に感じ、職業選択のひとつとして考えていける環境作りが大切! と、数十年前の自己体験も思い出しながら、改めて考えさせられました。

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

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