有機農業をPR
2014.11.12
生産者も消費者も「有機農業」には興味はあるけれども、「ユウキノウギョウ」というイカツイ音の響きも手伝って、なかなか親密に接することができない...というのが正直なところではないでしょうか?
北海道では各地で有機農業者のネットワーク組織があり、檜山にも渡島と合同の「道南有機農業ネットワーク」(会員:32名)があります。ネットワークの活動は研修が中心になりますが、活動目的のひとつに「有機農業のPR」もあり、このたび函館市で開催された「食べる・たいせつフェスティバル」(主催:コープさっぽろ)に参加し、有機農業のPRと農産物の販売、消費者との交流を行いました。
店舗での有機農産物の販売拡大を目指す「コープさっぽろ」とH24年から連携し、毎年開催されるフェスティバルへの出店が続いています。
秋晴れのこの日、函館市の会場には、開会前から来場者が列をなして開場を待つ盛況ぶり! 道南有機農業ネットワークも、ブースを訪れる消費者に有機農業の取組や自慢の農産物について説明し、試食品を提供しながら販売を行いました。
特に有機栽培かぼちゃは「カボチャ独特の風味が強い!」「甘くておいしい!」と消費者から高い評価!! 当日準備した農産物は完売し、ネットワークとしても達成感を得られた活動になりました。
左 :大勢の消費者で賑わう道南有機ネットワークのブース
右 :試食が大好評!だった有機栽培のかぼちゃ
しかし、今年は設置ブースが屋外テントになったため、展示や掲示が充分にできず、販売に忙しくなった時に有機農業のPRが充分できたのだろうか...との反省点もあり、今後の取組の課題になりました。
檜山・渡島の双方の普及センターや振興局関係者が支えるこのネットワーク。しかし、有機農業をもう一方から支えるのは消費者であることを忘れてはならないと思いました。
この大消費地函館市の消費者が、イカツイ音に臆することなく有機農産物を日常の食卓に上がるようになるためには、農業者と消費者の中間に立つ我々ができることは...と、いつになく(?)真剣に考えさせられた活動となりました。